映画製作会社Blumhouse Productionsは2月22日、「Blumhouse Games」を新たに設立したことを発表した。映画「パラノーマル・アクティビティ」「M3GAN/ミーガン」などで知られる大手プロダクションが、ゲーム事業に進出。年に数本のホラーゲームのプロデュース・支援を計画しているとのこと。海外メディアBloombergなどが伝えている。
Blumhouse Productionsは、Jason Blum氏率いるアメリカの映画製作会社。「ゲット・アウト」、2作目以降の「インシディアス」シリーズなど、ホラー作品を中心に多数の映画を手がけてきた。発表によれば、新設したゲーム会社ではPCおよびコンソール向けに「制作費1000万ドル(約13億円)未満の没入型ホラーゲーム」の制作支援を計画中としている。小規模スタジオが開発しているタイトル向けに、資金提供やクリエイティブな観点からの提言、ホラージャンルとしてのブランディングなどの支援をおこなうとのこと。Blumhouse Gamesはゲームのパブリッシングをメインに手がける形だろう。
Blumhouse Gamesの社長(President)には、Zach Wood氏が就任。同氏は30本以上のゲーム開発に携わった実績があるという業界のベテランだ。またCFO(Chief Financial Officer)としてはDon Sechler氏が就任。ソニー・インタラクティブエンタテインメントにてCFOおよびCOO(Chief Operating Officer)を務めた人物である。Blumhouse Gamesはふたりの実績ある業界人に率いられて発足する形だ。同社設立によせて、Blumhouse Productions社長のAbhijay Prakash氏は次のように述べている。
我々は映画やテレビ番組にて、ホラージャンルのビジネスを手がけてきました。(一方で)ゲーム業界は大きく成長しているメディア/エンターテイメントといえます。我々はこの数千億ドル規模の市場に挑戦するうえで、絶好の立場にあります。
Blumhouseは今後3年~4年間で約15作品のゲームに対しての投資を目指しているという。数多くのホラー映画製作の実績をもつ会社から、どのようなゲームがリリースされるのか。今後の動向に期待したい。