Avalanche SoftwareのディレクターであるAlan Tew氏は2月17日、IGNに対して『ホグワーツ・レガシー』のDLCは現時点で計画していないとコメントした。発売までの慌ただしさが関係しているようだ。
『ホグワーツ・レガシー』は人気小説・映画「ハリー・ポッター」シリーズを題材としたゲームだ。プレイヤーは5年生として、ホグワーツ魔法魔術学校に入学。授業や探索に励みつつ、世界をめぐる大きなしがらみに巻き込まれていく。ゲームとしてはオープンワールドとなっている。学校および学校周辺のエリアを冒険し、誰かの悩みを解決したりしながら、戦いなどを介して成長するのだ。
同作は発売するや否や人気を博しており、Steamでは同時接続ユーザーは、一時は約88万人を記録。現在でもSteamの同時接続ユーザー数ランキングで上位に位置しており、人気ゲームとしてのポジションを確立しつつある。世界自体が広く、拡張できそうな要素も多いことから、本作にはDLCを望む声も多い。特に「箒」「飛行アクション」「競技場」といった要素があるにもかかわらず実装されていない、クィディッチを熱望するユーザーもいるだろう。しかし、現時点ではDLCは計画されていないようだ。
本作のディレクターであるAlan Tew氏は、IGN Fan Festに参加。自身の「必要の部屋」のレイアウトを披露した。そうした参加に際してか、IGNの取材にも回答。Tew氏は、『ホグワーツ・レガシー』を完成させるために必死だったため、現時点でDLCの計画はないと語った。つまり、DLCなんて作っている暇はなかった、ということだろう。
確かに『ホグワーツ・レガシー』発売までの道のりは長かった。発表から発売まで幾度もの延期を経ているからだ。さらにプラットフォームごとの発売日もバラバラ。あくまで現在発売されているのはPC/PS5/Xbox Series X|S版。PS4/Xbox One版は4月、Nintendo Switch版は7月に発売される。移植は他会社がすると思われるが、開発スタジオにとっても無縁ではないだろう。そもそもでいうと、現在もAvalanche Softwareはローンチ後の不具合修正に追われている。発売までも大変で、発売されてもまだまだ大変なことから、DLCどころではない。
ただし「現時点(at the moment)」としているように、今後なんらかのDLCが発売される可能性はありそうだ。本編の売上が多く評価が高ければ、DLCのビジネスチャンスも大きくなるだろう。なんらかのかたちで動きはあるかもしれない。ただ、すぐにそうしたプランが実行できる余裕はなさそうである。のんびりと次のアナウンスを待っておこう。
『ホグワーツ・レガシー』はPC(Steam/Epic Gamesストア)/ PS5/ Xbox Series X|S向けに発売中。PS4/Xbox One向けには4月4日発売予定、Nintendo Switch向けには7月25日発売予定だ。