水没島建築シム『Flooded』3月15日発売へ。刻一刻と浸水する島で建築・造船、そして脱出
パブリッシャーのSurefire.Games/デベロッパーのArtificial Disasterは2月15日、『Flooded』を現地時間3月15日に発売することを発表した。対応予定プラットフォームは、PC(Steam/GOG.com)。現在、Steamでデモ版が配信中。
『Flooded』は、浸水する島から制限時間内に脱出する、リアルタイムストラテジーゲームだ。プレイヤーは、船を作って次の島へと移動することが求められる。このために島で資源を収集、生産設備の建築をおこない、脱出のための資源を上手く管理するのだ。本作はピクセルアートで描かれ、タイルで区切られた建築シミュレーションとしてゲームが構成されている点が特徴。なお登場人物たちがこの島へ流れ着いたことや、水位が異常に上昇することには理由があるという。次の島へと進んでいくことで、これらの謎が明かされるようだ。
デモ版では、全部で12ステージの内ふたつ目のステージまで体験することが可能。デモ版で確認できるゲームプレイにおいては、ステージは島として区切られ、クリアすると次の島へと挑戦することになる。ステージのクリア条件は2つで、船を建造すること、および「Development Era(開発レベル)」を4段階目まで進めることである。開発レベルは、提示される建設目標を順に達成することで、進行させることができる。
上記の目標を達成するために、プレイヤーは生産設備を建築し、資源を収集していく必要がある。すべての資源は対応した設備を設置することで、自動で獲得される。設備は資源を消費することで建設することができる。デモ版では、ゲーム開始時に資源を所持しており、これを元手に設備拡張することができた。なお、各設備が稼働するには「水」資源がコストとして必要となる。建設に必要な資源ばかりを求めると、水が足りなくなり、収集が上手くいかなくなってしまう。プレイヤーはバランスよく資源を獲得することが求められるようだ。
また本作には、ステージに時間制限が設けられている。プレイ画面左上にあるタイマーが進むと、水位が上昇して浸水が発生。ゲームオーバー条件となる拠点の水没まで、水位は繰り返し上昇していく。デモ版でも、一定時間ごとに海と隣接するタイルが浸水していった。なお、設備が水没すると消滅してしまうので、なるべく内部に建設することが重要となるだろう。筆者がデモ版をプレイした際、基本的にゲーム内部の浸水タイマーは進み続けていた。次に何を建設するかゆっくり考えることができないので、冷静かつ迅速に対処することが肝心となる。
また公式説明によると、本作にはローグライト要素が存在しているとのこと。ステージがランダム生成され、それぞれに異なったゲームプレイが要求されるそうだ。拠点の位置や島の大きさ、島の資源などが変化するのだろう。またトレイラーでは、隕石や噴火などの自然災害や、島を襲いに来る敵の存在を確認することができる。これもランダム要素の内に含まれるのかもしれない。さらに、異なる6つのバイオームが存在。それぞれの環境に合わせて、適した戦略を取る必要があるだろう。
なおプレイヤーはステージ開始前にRelicとCommander(司令官)を選択することができる。これによって特殊なスキルや恩恵を得ることができる。デモ版ではどちらも数種類しか確認できなかったが、ステージの進行に合わせて開放されていくという。ランダム要素はあるものの、自分好みの組み合わせでゲームを有利に進められるのだ。
本作にはストーリーが展開されるキャンペーンモードに加え、2種類のゲームモードが用意されるとのこと。自由にステージをカスタマイズして攻略を楽しむ、クイックプレイ。また、どれだけ長く生き残れるかを試すエンドレスモードが用意されるそうだ。
本作を手がけるのは、ポーランドに拠点を置く個人デベロッパーArtificial Disasterだ。開発者自身が遊びたくなるような、市場にまだないゲームを作りたいと考え、ゲーム開発を始めたそうだ。この考えのもと、本作は約2年間を費やして開発されてきたという。時間制限付きのサバイバルな拠点づくりという特徴的なアイデアや、丁寧なピクセルの描写からは開発者のこだわりをうかがうことができるだろう。