Steam過去探求ADV『思い出して/思い出せなくて 罪』正式発表。記憶障がいの“人殺し”、失われた記憶を探し求める

個人開発者のuehara氏は2月8日、『思い出して/思い出せなくて 罪』を正式発表した。記憶喪失の主人公が自身の過去を探求する、テキストベースのアドベンチャーゲームだ。

個人開発者のuehara氏は2月8日、『思い出して/思い出せなくて 罪』を正式発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、販売価格は税込400円となる予定。

『思い出して/思い出せなくて 罪』は記憶喪失の主人公が自身の過去を探求する、テキストベースのアドベンチャーゲームだ。主人公はとある事件に巻き込まれ、二年間の昏睡から目覚める。記憶障がいを負った主人公は周囲の環境に違和感を覚え、事件の原因を究明しようとする。真相へ近づくために、プレイヤーは情報を集めて、適した選択を取るのだ。この選択内容により、エンディングは数パターンに変化するという。

本作は「メモリーノート」を活用することで、ゲームが進行する。このメモ帳には、人物と物品に関する情報が記録される。適した場面で適した情報を選択することで、物語を進めることができるという。登場人物に情報を提示することで、新たなてがかりを入手できるのかもしれない。さらに物語の後半に登場するという、特殊なギミックの存在も示唆されている。


物語内では、調査に訪れる自称警察の男や、主人公を「人殺し」呼ばわりする女性などが登場するという。自分が過去に何をしたのかもわからず、不安定な状態での主人公の葛藤の様子が描かれるのかもしれない。また、本作の個性的な登場人物たちにも、それぞれに重厚な設定が用意されているという。


本作は個人開発者のuehara氏によって開発されている。本作のストーリーにはSFや超常現象といった要素が存在せず、現実的な展開を見せるとのこと。なお「メモリーノート」は実際に、記憶保持が難しい人にとってのリハビリに用いられている。記憶障がいの主人公がメモリーノートを用いることは、頻繁にメモがとられるゲームシステムに自然さをもたらしているのだろう。リアリティを高めるこだわりも光るミステリーアドベンチャーゲームの登場を楽しみにしておこう。

『思い出して/思い出せなくて 罪』はPC(Steam)向けに、税込400円で販売予定だ。

Yusuke Fujii
Yusuke Fujii

JRPGのストーリーと音楽が大好き。PvPは見る専。

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