Twitter社は2月2日、TwitterのAPIの有料化を発表した。APIの有料化により、ゲームログインの連携などに影響が出るとされていたが、YostarはTwitter社に問い合わせ、「同作アカウント連携に影響はない」との回答を得ているようだ。
APIとは、アプリケーション・プログラミング・インタフェイスの略だ。TwitterのAPIを利用することで、外部サービスなどがTwitterのデータにプログラムレベルでアクセスできる。このAPIを通じて、さまざまなサービス・ソフトウェアが作成されている。そんなTwitterのAPIはこれまで無料から使用可能であったが、2月9日からは全面有料になると告知された。TwitterのCEOであるElon Musk氏は、APIが無料であるがゆえに、TwitterがBotや意見の扇動者に濫用されていると主張。月額100ドル(約1万3000円)と値付けすることで、そうした濫用者を一掃できるとしていた。
こうした動きはゲームにも無関係ではない。APIを利用したサービスのうちのひとつに、ゲームとの連携があげられるだろう。ソーシャルゲームなどでプレイするにあたって、Twitterアカウントでログインする連携などがその例だ。API有料化に際しては、このゲームとの連携にも影響が出るのではないかと懸念が生まれている。実際に、さまざまなゲームの公式アカウントが、APIの有料化に際して対処および調査を進めると告知していた。
しかし『アズールレーン』や『ブルーアーカイブ』『アークナイツ』『雀魂』の公式Twitterアカウントから、「Twitter社に確認したところ、APIの有料化に際してアカウント連携仕様に影響しないとの回答を得た」との告知が出ている。おそらくであるが、YostarがTwitterに問い合わせを入れたことで、各同社運営ゲームから告知が出たのだろう。あわせて、Twitterとは別のログイン手段を確保することを勧めている。
こうした声明を受けか、「APIの有料化に際してアカウント連携仕様には影響しない」との見方が根強くなっている。『PUBG MOBILE』『ひめがみ神楽』など一部ゲーム公式アカウントは、アカウント連携に影響がないことが優勢としつつ、やはりTwitter連携とは別のログイン手段を確保するように勧めている。
Yostar がTwitter社に確認をとっているとはいえ、現在のTwitterはElon Musk氏がトップに就任して以降、体制や指針が流動的であり、仕様をいきなり変更する可能性もありうる。ただちに影響はないにせよ、やはりゲームなどにおいてTwitter連携以外のログイン手段を確保しておくことが重要になるだろう。