クトゥルフ漁業探検RPG『DREDGE』3月30日発売へ。船を走らせ不気味な海へ、夜に来たる正気むしばむ怪異


パブリッシャーのTeam17は2月2日、フィッシングアドベンチャー『DREDGE』を3月30日に発売すると発表した。対応プラットフォームは、PC(Steam)/Nintendo Switch/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S。Steamストアページ表記によると、日本語表示にも対応予定。

『DREDGE』は漁業アドベンチャーゲームだ。プレイヤーは一隻の漁船を操作して、人里離れた地にある「The Marrows」諸島で漁をおこなう。釣った魚を地元民に売り、得たお金で船に新たな装備を取り付ける。こうして付近の海を探索していくのだ。ゲーム開始地点のMarrows諸島を除外し、周囲には4つの島が存在。クエストを中心に、それぞれ地域ごとの過去についてストーリーが展開されるそうだ。また、本作にはホラー要素も存在。夜になると海には恐るべき存在が現れるという。これに立ち向かい、海底に眠る謎を明らかにしていくのが本作の目的となるだろう。

公開中の公式動画などを見るに、本作における釣りでは下の画像のルーレットのようなUIが用いられている。円盤上の緑色にマークされた部分に回転するバーをあわせると、円盤左にあるゲージが大幅に上昇。失敗するとゲージがリセットされる。ゲージが一番上まで進むと、魚の釣り上げに成功するというわけだ。なおゲージは時間経過でも上昇していくが、ルーレットによって短時間で釣りをおこなうことができることが確認できる。

そのほかの公式動画を見るに、漁業にはカニカゴや船びき網を用いることもできるようだ。釣った魚介は、ブロック分けされた「CARGO(積荷)」に収納。魚介によって大きさが異なるので、回転させてパズルのようにちょうどよく収めるのだ。なお、カーゴ内の×印は船の損傷を示し、該当部分にはものを収納することができない。損傷は、船が岩などの障害物にぶつかることによって発生。プレイヤーは安全運転を心がける必要があるだろう。


また本作に向けては、昨年の9月から11月までデモ版が配信されていた。デモ版では漁業だけでなく、遺物やメッセージボトルといった収集要素の存在も確認可能であった。これらを探索・収集していくことで、何らかの謎が明らかにされていくのかもしれない。

また本作には、時間の概念が存在しているようだ。夜になると海には霧が立ち込め、巨大な魚や不気味な目など恐ろしい存在が現れる。デモ版では、これらと接触しているとプレイヤーの「panic(恐怖)」値が上昇。この値は明るい光を浴びる、もしくは睡眠をとることで減らすことができた。なおデモ版では、特定のアクションをおこなったときのみ時間が経過。船での移動や、釣りのアクションなどをおこなうと時間が経過していた。


また、本作には収集要素も充実。ゲーム内には図鑑があり、過去のデモ版では128種類の海洋生物が存在していた。図鑑では魚についての説明、これまでに捕まえた中の最大サイズなどが表記。種類ごとに規定された最大サイズを釣り上げると金色のトロフィーを獲得できるといった要素も確認できた。

本作を手がけるのは、Black Salt Games。4人のスタッフで構成された小規模ゲームスタジオで、本作がデビュー作となるそうだ。本作では海に囲まれた島々の風景が美しくも恐ろしく描かれている。本作はH.P.ラブクラフトの「クトゥルフ神話」をモチーフにしていることが示唆されており、公式では“コズミックホラーフィッシングアドベンチャー”と銘打たれている。のんびり釣りをしていると正気を失いそうな、特徴的な漁業アドベンチャーゲームの登場を楽しみにしておこう。

『DREDGE』はPC(Steam)/Nintendo Switch/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに、2023年3月30日発売予定だ。