『FF14』「絶オメガ検証戦」最速クリアの報告が上がるも、クリアチームが規約違反の外部ツールを使用。コミュニティが大荒れ


スクウェア・エニックスが開発・運営するMMORPG『ファイナルファンタジーXIV』(以下、『FF14』)は1月24日、パッチ6.31にて高難易度コンテンツ「絶オメガ検証戦」を実装。1月31日深夜にTwitterにて初のクリア報告がされ、暫定の最速クリアチームが誕生した。ところが外部ツールを使用して攻略している動画がYouTubeに投稿されたことをきっかけに、『FF14』コミュニティではクリアチームに対して物議を醸している。

絶オメガ検証戦は、『FF14』の最高難易度レイド「絶」シリーズの第5弾。パッチ4.Xシリーズのレイドコンテンツ「次元の狭間オメガ」シリーズをベースに、パワーアップしたボスバトルが展開される。「絶」シリーズは世界最速クリア、いわゆるワールドファースト争いをするトップ層のほか、配信やSNSでコミュニティを盛り上げながら攻略するチームも散見される。実際に挑戦するプレイヤーだけでなく、配信やSNSを通じて、攻略の進捗をみて楽しむプレイヤーもいるコンテンツだ。

1月24日からはじまった絶オメガ検証戦のレイドレースは、多くのチームが試行錯誤をしながら攻略していく様子が配信された。レース勢の攻略を見守るユーザーは、コメントでギミックについて議論を交わしたり、先のフェーズについて想像を巡らせるといった光景がみられた。多くのチームが攻略に難航する中、1月31日の深夜3時、日本チーム「UNNAMED_」がTwitterにクリア報告を投稿。実装から153時間で、最初のクリアチームが誕生した。

https://twitter.com/feuer_ei/status/1620130647573684224

クリアしたチーム「UNNAMED_」は、「万魔殿パンデモニウム零式:煉獄編」のワールドファーストを獲ったチームだ。また、日本チームが「絶」シリーズでワールドファーストを獲ったのは、「絶バハムート討滅戦」以来ということもあり、クリアチームには称賛が送られた。

ところがクリア報告から2時間後、匿名のアカウントによって、「UNNAMED_」のメンバーが外部ツールを使用して攻略している内容の動画がYouTubeに投稿。Twitterをはじめ、瞬く間にコミュニティ内で拡散されることとなった。動画には通常の『FF14』ではありえない視点まで引いた場所からフィールドを見渡す様子が映されており、「ズームハック」と呼ばれる外部ツールを使用して攻略していることが明らかな内容だったのだ。

*当該動画のスクリーンショット


『FF14』では外部ツールの使用は規約上明確に禁止されている。過去にも「絶竜詩戦争」のクリアチームが投稿した動画に外部ツールのUIが映り込んでおり、外部ツールを用いたプレイの是非について、国内外で議論が起こるといった出来事があった(関連記事)。そうした経緯から、今回のワールドファーストチームも、外部ツールを使用して攻略していたという疑惑が出たことについて、国内外問わずコミュニティは騒然となった。

同チームは攻略の様子を配信しておらず、第三者が切り抜き動画をつくることはできない状況だった。にも関わらず攻略中の動画が投稿されている状況について、チームメンバーによる内部告発ではないかという疑惑も浮上。チームには実際に攻略をおこなうメンバー以外にも、サポートメンバーが所属している。チームメンバーが広めたのではないかという憶測が広まる結果となった。

さらに、今回の動画をきっかけにして、別の疑惑も生じる結果となってしまう。「UNNAMED_」がワールドファーストを獲った「万魔殿パンデモニウム零式:煉獄編」についても、外部ツールを用いて攻略していたのではないかという疑いが上がってきたのだ。Twitterには「外部ツール」「レイドレース」「内部告発」といった騒動に関する内容が次々とトレンド入り。コミュニティでは、チームを糾弾する声や、クリアの取り消しを求める声が上がる事態となってしまった。

そうした議論がコミュニティで白熱する中、同チームのサポートメンバーのひとりであるFeuer氏が、今回に騒動についての文章をTwitterに投稿。外部ツールの使用は事実であると説明した。その上で、外部ツールを使用して攻略する方針となった経緯についても説明。レイドレース上位を目指すチームはさまざまなツールを使うことが予想されるとして、対抗するために外部ツールを使う必要があるという結論に至ったとのことだ。

https://twitter.com/feuer_ei/status/1620313377070522368

さらにFeuer氏は実際に外部ツールを導入していたプレイヤーが、普段はツールを使っていないこと、メンバーによる指示でツールを導入させたことを説明。また、動画が流出した経緯についても、録画を見返すために非公開で配信してたYouTubeアカウントに、不正アクセスの痕跡が見られたと説明。チームメンバーが内部告発をしたという事実は確認できなかったとしている。

しかし、ほかのチームに対抗するためであったとしても、外部ツールを導入することは明確な規約違反。チーム「UNNAMED_」は規約違反となる行為を、チーム全体が容認した上で攻略していたことが明らかとなってしまった。Feuer氏は謝罪の言葉で締めくくるとともに、今回の騒動を受けて、『FF14』にかかわるすべての活動を停止することをTwitter上で明言している。

また、「パンデモニウム零式:煉獄編」についても、当時のメンバーであるeis氏が、同様にサポートメンバーを介して外部ツールの恩恵を受けていたとTwitterにて発言。当時の攻略に外部ツールの使用が疑われていた件についても、メンバー自らが認める形となった。eis氏は現在、絶オメガ検証戦をチーム「One Ace」で攻略中。しかし彼は今回の件を受けて、キャラクターの削除とプレイの停止をすることを明言。今回の騒動の影響は、ほかのレイドチームにも波及している。

ほかの攻略チームの配信コメントには、今回の話題がたびたび確認されている。また、現在もTwitterのトレンドには、関連するワードが上がったまま。ユーザーの注目の高さがうかがえる。ほかにも「UNNAMED_」のメンバーがキャラクターを放置しているエリアには、ハゲルガと呼ばれる嫌がらせ目的のプレイヤーたちが集まっている。結果として、コミュニティが大きく荒れてしまっている状況だ。

今回の騒動について、運営からのアナウンスはまだ出ていない。純粋に攻略を楽しんでいるプレイヤーの中には、大きくモチベーションが損なわれてしまった人もいることだろう。また、レイドレースを応援していた人たちにとっても、残念な結果となってしまったことは間違いない。いかなる理由があるにせよ、ルールは守るべきだろう。




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