賛否両論のCo-opアクション『Warhammer 40,000: Darktide』開発元がユーザーの不満に応える。今後は課題点の改善に専念


スウェーデンのゲームスタジオFatsharkは1月25日、『Warhammer 40,000: Darktide』の今後の運営方針を発表。新規コンテンツの開発を遅らせ、ユーザーからのフィードバック対応に専念すると報告した。

『Warhammer 40,000: Darktide』は2022年12月に発売された、一人称視点で展開される最大4人協力のアクションゲーム。Games Workshopが制作したミニチュア ウォーゲーム「Warhammer 40,000」の世界観をベースにしたタイトルだ。41世紀のディストピア世界における地下都市を舞台に、プレイヤーは異端審問官となり、「ナーグル」と呼ばれるいわゆる“ゾンビ化”した人間や武装したカルト集団と戦い、ナーグルの蔓延の原因やカルトについての調査をすることとなる。


『Warhammer 40,000: Darktide』は発売前からユーザーの期待が非常に高く、予約購入者限定のベータテストにおいて同時接続ユーザー数のピーク時7万9000人を記録するという異例の賑わいを見せていた(関連記事)。一方でクラッシュの頻発や、マッチメイキングの不具合などが相次ぎ、ベータテスト時点でSteamユーザーレビューでは「賛否両論」ステータスとなっていた。

そして正式リリース後となる本稿執筆時点でも、すべてのレビューでは5万2094件中55%が好評とする「賛否両論」のステータス。直近30日間のレビューにおいては8409件中34%が好評とする「やや不評」ステータスとなっている。同時接続ユーザー数も連日約8000人と落ち着きを見せており、同社の前作『Warhammer: Vermintide 2』の現在の同時接続ユーザー数とほとんど変わらない数値となっている(SteamDB)。ベータテストの時点で指摘されていたクラッシュの頻発や、ロード時間の長さなどの問題が改善されていないことに加え、重要な機能であるクラフト機能が未実装であることなど、多くの不満が寄せられている。なかでも周回型PvEゲームとなる本作では、要ともいえるリプレイ性についての不満が散見される。主要な武器獲得方法が時間更新のショップでの購入となることや、マップが5つしか存在しないことへの指摘が多く見られる。

こうした厳しい評価を受けて開発元のFatsharkは1月25日、ユーザーに向けたオープンレターとして、今後の開発方針を発表した。

オープンレターにて開発元は、『Warhammer 40,000: Darktide』は何週間もプレイし続けられるようなゲームを目指していたが、その期待に応えられなかったと述べた。今後はユーザーから寄せられたフィードバックへの対応に取り組むことに専念。クラフトシステムの実装や、より高いリプレイ性の確保、ゲームの安定性とパフォーマンスの最適化に注力するとのことだ。これに伴い、シーズン制が予定されていたコンテンツ展開や、Xbox Series X|S向けの発売は延期されるとのこと。

このオープンレターを受けて、コミュニティからの反応は上々だ。本作は、映像品質や世界観、戦闘システムについては高い評価を受けている。そのため、課題となるゲームの安定性、リプレイ性の向上に向けてFatsharkが大々的に開発方針を変更すると明かしたことに対しては、好意的な反応が多く見られる。

発売前には多くの期待が寄せられていたが、現在ではかなり厳しい評価を受けている本作。今後のアップデートによる課題点の改善に期待したい。『Warhammer 40,000: Darktide』はPC(Steam/Microsoft Store)向けに配信中。PC Game Pass向けにも提供されている。