「Windows 10 Home/Pro」ダウンロード版の販売、今年1月31日に終了へ
マイクロソフトがWindows 10 Home/Proについて、ダウンロード版の販売を今年1月31日に終了すると製品ページにて案内している。同OSのサポートについては、2025年10月14日まで提供されるとのこと。
Windows 10は、2015年7月にリリースされたオペレーティングシステム。前バージョンのWindows 8にて採用されたModern UIから従来のデスクトップスタイルに回帰する一方で、スタートメニューにはライブタイル風のUIが導入。また、プリインストールされたWebブラウザがChromiumベースのEdgeに移行したことや、『Halo』シリーズのキャラクターから名を取った音声認識アシスタント機能Cortanaの追加なども特徴として挙げられる。ゲーム関連では、Xbox Live(現Xboxネットワーク)との統合が図られたXboxアプリの提供が開始された。
そしてマイクロソフトは、後継となる現バージョンのWindows 11を2021年10月にリリース。操作性の面での作業効率向上や、強固なセキュリティなどを理由に、ユーザーの環境が許せばWindows 10からアップグレードするように促している。そうしたなかで、Windows 10 Home/Proのダウンロード版の販売が、今年1月31日に終了されることが明らかにされた。なお、小売店で販売されているパッケージ版も同様に販売終了となるのかどうかは、現時点では不明である。
Valveが公開しているSteamのハードウェア&ソフトウェア調査(2022年12月時点)によると、Steam上のWindowsユーザーのうち65.42%がWindows 10を利用しており、もっとも多い。かつて高い人気を得ていたWindows 7やWindows 8.1ユーザーはそれぞれ1%前後という状況であり、多くのWindowsユーザーがWindows 10以降へのアップデートを済ませている状況である。ゲーム側においても、特に大型タイトルでは最低動作環境でもWindows 10以降を要求する例が増えてきた。
なお現行のWindows 11は、UEFI・セキュアブート対応を求めるなど、最小システム要件がやや厳格化されている。もしWindows 8.1以前のOSを現在利用し、PCにWindows 11との互換性がない場合は、ひとまずWindows 10へのアップグレードを検討すると良いかもしれない。
Windows 10 HomeおよびWindows 10 Proのダウンロード版は、今年1月31日に販売終了される。PCをウイルスやスパイウェア、その他のマルウェアから保護するためのセキュリティ更新プログラムを通じたサポートは、2025年10月14日まで提供される。