基本プレイ無料鳥類人狼ゲーム『Goose Goose Duck』人気大爆発。同時接続ユーザー数は48万突破、火付け役は“あのアイドル”か


Steamにて鳥類人狼ゲーム『Goose Goose Duck』がとにかく盛り上がっているようだ。先日、Steamの同時接続ユーザー数は驚異の48万人を記録。破竹の勢いとなっている。その背景には、とあるアイドルの存在があるようだ。


『Goose Goose Duck』は、鳥類たちによる人狼ゲーム。基本プレイ無料で、PCのほかにモバイル向けにも配信中。本作はその名のとおり、ガチョウやアヒルが主役のゲームだ。最大16人プレイヤーがガチョウやアヒルなどの鳥類となり、それぞれの目的を達成するため行動する。本作は役職の種類の多さやマップ、タスクの多彩さが売りとなっている。本作特有の役職の例として、「一定数の死体を食べること」を勝利条件とするハゲタカや、他人を生きたまま飲み込めるペリカンなどが挙げられる。一風変わった、バリエーションに富むゲームプレイが楽しめるのだ。『Among Us』に影響受けつつ、独自のテイストが取り入れられている。


『Goose Goose Duck』はSteamでは2021年10月にリリースされた。ただリリース以降は、しばらくプレイヤーベースに顕著な増減はなかった。しかし去年の11月中旬より、急激な人口増を見せている。5000人前後に落ち着いていた同時接続ユーザー数は、11月中旬に3倍の1万5000人に跳ね上がり、そこからみるみる数字は上昇。クリスマスシーズンに入ってからは同時接続ユーザー数として45万人を超えることもあるほど。そして1月4日には同時接続ユーザー数はなんと48万9669人に到達。超人気タイトル並の数字である(SteamDB)。公式もこの急成長には困惑。サーバーのキャパシティを増やすなど対応に追われているという。


リリースから時間をおいて急激な成長を見せる本作は、一体なぜ突如大人気になったのか。火付け役は、韓国アイドルグループBTSと見られる。BTSといえば世界で人気のグループであるが、同グループのメンバーV氏が『Goose Goose Duck』を配信していたのだ。V氏は11月14日に、『Goose Goose Duck』を実況配信。840万回以上再生されたという。SteamDBのチャートを見てみても、11月14日からユーザー数が跳ね上がっていることがわかる。

ちなみにこのV氏の配信では、ちょっとしたドラマがあったようだ。V氏はゲームをプレイしさっそくダック(いわゆる狼)と接触するが、このダックはBTSの熱狂的なファンだというのだ。Woongを名乗るこのユーザーは、V氏以外のユーザーを皆殺しし、ふたりっきりの時間を楽しんだ。この猟奇的なユーザーWoongの言動と、そのユーザーの凶行に参るV氏のかけあいが大きな話題となった(Koreaboo)。単に有名人が配信していただけでなく、その内容が面白かったことが話題の火付け役となったのだろう。


このV氏の配信をきっかけに、中韓を中心に『Goose Goose Duck』の配信が増えたと見られる。そうしてゲームはバイラル化し続け、『Goose Goose Duck』は期せずして、莫大な人気を得たのだろう。その人気は年が明けても衰えていないようである。また本作はPC/モバイル版ともに基本プレイ無料方式が採用されており、参加しやすいというのも重要なポイントだろう。


そんな『Goose Goose Duck』は、日本語にも対応している。興味のある人は面白おかしい鳥類たちの生存競争に参加してみてはいかがだろうか。『Goose Goose Duck』は、基本プレイ無料でSteam/モバイルにて配信中だ。