『クライシス コア FF7』をプレイする前に知っておくべきことは?海外公式が質問、そしてユーザー回答の熱量高め
『ファイナルファンタジーVII』の前日譚を描いた『クライシス コア -ファイナルファンタジーVII-』(以下、CCFF7)。オリジナル作品の評価は高いほか、先日発売されたリマスター版も、同作を現代向けに丁寧に蘇らせた作品として高い評価を受けている。そんな中で海外の『ファイナルファンタジーVII』公式Twitterアカウントが、『CCFF7』を始める新規プレイヤーに向けた助言を募った。その呼びかけに、ファンたちから熱量高めの回答が寄せられている。その内容をご紹介しよう。
まず実用的な助言から。多く寄せられているのは「壁に沿って移動せよ」というもの。何を意味するかというと、本作では壁に沿って移動することで戦闘を回避できるのだ。エンカウントイベントがマップ中央に設置されており、壁際を通ることで避けられるという仕組み。オリジナル版でもこの仕様は認識されており、リマスター版でも継続されている。特にミッション中は敵との戦闘が頻繁にある。戦闘そのものは爽快で楽しいものの、避ける術を知っておくとストレス軽減になるだろう。たしかに、プレイ前に知っておくといいことかもしれない。
そのほか、強い戦い方についてのアドバイスもチラホラ。たとえば、ファイガやハイジャンプが強いといった意見あり。またリマスター版の新要素であるバスターソードの構え状態と暗黒を組み合わせることで、戦闘がサクサク終わるというアドバイスも寄せられている。いずれもゲーム中盤から終盤にかけて手に入るアビリティだ。終盤手に入るアビリティはどれも強いので、それらをどう組み合わせるかも楽しみどころだろう。
そして、意外にももっとも多かったのは「日本語音声推奨」という意見である。英語で投稿する海外ユーザーたちが進んで日本語でのプレイを勧めているわけだ。といっても、推奨理由はそれぞれ違うようだ。意見として多いのは、ザックスの新しい英語声優の演技を好まないというもの。英語版のザックスの声優は、かつてはRick Gomezさんが演じていたが、リマスター版ではCaleb Pierceさんが担当。若返りがはかられたが、この新ザックスの演技には賛否あるようだ。
そうした経緯を踏まえて、ある種のオリジナル版である日本語音声を推奨するユーザーが多い。なお日本語版は変わらず、鈴村健一さんがザックス役を務めている。そのほか、「ザックスとエアリスの中の人はリアル夫婦(鈴村健一&坂本真綾夫婦)だから、会話などもかなりナチュラルで素晴らしい」という“啓蒙度高い”意見も寄せられており、こちらの返信にはいいねが多くつけられている。
また「Embrace your dreams」とのコメントも多く寄せられている。「Embrace your dreams」は、日本語に訳すと「夢を抱きしめろ」。アンジールからザックスに受け継がれていく、本作を象徴するセリフだ。つまりゲーム内容にちなんだアドバイスをしているわけだ。そのほか「キャラに愛着をもつな」「ティッシュ箱をたくさん準備しとけ」といった不穏なアドバイスも多数見かけられる。こちらも、ゲーム内容に則したものだろう。これらのメッセージが何を意味するのか。クリアした方ならご存知かもしれない。こうしたハイコンテクストなメッセージを読み取るのも楽しみのひとつである。
日本国内では、スクウェア・エニックスはクリエイターたちが最前に立ち情報を発信する形式をとっており、公式のSNS運用はフォーマル気味。一方で海外ではSNSでユーザーとの対話などを積極的にしており、割とくだけたコミュニケーションも多め。そうしたユーザーとの関わり方の違いが理解できる事例でもあるだろう。
『クライシス コア -ファイナルファンタジーVII-リユニオン』は、PC(Steam)/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S/Nintendo Switch向けに発売中だ。
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