FPS『Unreal Tournament 3』が無料化され再ローンチへ。Epic Gamesの一部旧作のオンラインサービス終了を受けて
Epic Gamesは12月15日、同社および傘下スタジオの一部旧作のオンラインサービスを、2023年1月24日に終了すると発表した。現行のEpic Online Servicesのサポートに一本化するため、古いシステムを採用するオンラインサービスおよびサーバーを終息させるためとのこと。
なお、オンラインサービスが終了するタイトルのなかには『Unreal Tournament 3』も含まれているが、本作についてはEpic Online Servicesに移行してサービスを再開させる計画だという。そしてこの発表に合わせて、Steamには『Unreal Tournament 3 X』というタイトルのストアページが公開。無料で配信予定であると記載されている。
『Unreal Tournament 3』は、Epic Gamesが開発し2007年にリリースされたFPSだ。当時最先端だったUnreal Engine 3にて開発され、のちにコンソール版も発売された。いわゆるスポーツ系FPSに分類され、マルチプレイをメインとして複数のゲームモードを収録。DeathmatchやTeam Deathmatch、Capture the Flagのほか、1対1のDuelや、車両が導入されたVehicle Capture the Flag、敵陣のパワーコアの破壊を目指すWarfareなどがある。また、シングルプレイのキャンペーンモードも収録されている。
今回Steamにて公開された『Unreal Tournament 3 X』のページによると、上述したようなゲーム内容はそのままとなるようだ。フル仕様であるとの記載もみられる。一方で、新たにクロスプレイが導入される。本作はSteamのほかEpic GamesストアやGOG.com向けにも配信され、すべてのプラットフォームのプレイヤーが一緒に楽しめるという。
そして、本作は完全無料で提供されることも明らかにされている。少額課金要素も存在しないとのこと。ちなみに直近のバージョンである『Unreal Tournament 3 Black』は、1980円にて販売されていた。なお、今回の発表に合わせて同作は配信終了。ストアページは『Unreal Tournament 3 X』のページとして置き換えられている。配信時期は未定で、続報を待つよう案内されている。
今回、2023年1月24日をもってオンラインサービスを終了すると予告されたのは以下のタイトルだ。『Unreal』シリーズやHarmonixが手がけた音楽ゲーム、Mediatonicの旧作などが対象となっている。
- 1000 Tiny Claws
- Dance Central 1〜3
- Green Day: Rock Band
- Monsters (Probably) Stole My Princess
- Rock Band 1〜3
- The Beatles: Rock Band
- Supersonic Acrobatic Rocket-Powered Battle-Cars
- Unreal Gold
- Unreal II: The Awakening
- Unreal Tournament 2003
- Unreal Tournament 2003
- Unreal Tournament 2004
- Unreal Tournament 3
- Unreal Tournament: Game of the Year Edition
『Unreal Tournament 3』に関しては、先述したように『Unreal Tournament 3 X』としてサービス再開予定。また、『Rock Band 4』や『Dance Central VR』は、引き続きオンラインサービスが提供される。
対象タイトルは、販売ストアから順次取り下げられるとのこと。また、『Hatoful Boyfriend』と『Hatoful Boyfriend: Holiday Star』のMac/Linux版、および『DropMix』の配信終了も決定。所有者は引き続きプレイ可能である。このほか、『Battle Breakers』は12月30日にサービス終了しプレイ不可に。ユーザーには返金対応がおこなわれる。さらに、『Rock Band Blitz』や『SingSpace』なども2023年1月24日に利用不可となる予定となっている。詳しくは公式サイトの発表を確認してほしい。