ゲーム会社CRESTが、なんとアクアプラスを買収へ。『モノクロームメビウス 刻ノ代贖』発売翌月に新たな出発

CRESTは12月9日、株式会社アクアプラスを子会社化すると発表した。2022年12月9日開催の取締役決定において、アクアプラスの株式を全取得し子会社化することを決定したという。株式譲渡実行予定日は2022年12月28日とのこと。

CRESTは12月9日、株式会社アクアプラスを子会社化すると発表した。2022年12月9日開催の取締役決定において、アクアプラスの株式を全取得し子会社化することを決定したという。株式譲渡実行予定日は2022年12月28日とのこと。

アクアプラスは、大阪に本社を構えるゲーム会社だ。ふるくはLeafといった美少女ゲームブランドを展開しており、最近ではアクアプラスとしてコンソール/モバイルゲーム事業を展開。『To Heart』シリーズや『うたわれるもの』シリーズ、『WHITE ALBUM』シリーズといった美少女ゲームを手がけてきた。


同社を買収したCRESTは、ゲームおよびアニメ会社だ。ポールトゥウィンホールディングスを親会社にもつ。事業としては、ゲームのチューニングを得意とする子会社である猿楽庁や、アニメ・ゲーム・音楽を制作/販売する多数の事業を保有している。とくに最近力を入れているのがゲーム制作。PC/コンソール向けに力を入れて新作を開発しており、多人数RPG『アリアクロニクル』や、2Dホラー『Last Light』を創出。ローグライトアクション『メタリックチャイルド』や混沌RPG『パーティラッシュ!!』など、アジアのデベロッパーと協働し、個性的なゲームを生み出してきた。

近年CRESTはIPの最大化を推進中。今年4月には『姉、ちゃんとしようよっ!』『つよきす』(発売:きゃんでぃそふと)のシナリオを手がけたタカヒロ氏が立ち上げたスタジオ・ホークアイから一部スタッフがCRESTへと移籍し、タカヒロ氏と共に新作を開発すると告知していた。そして今回はアクアプラスを子会社化しようとしている。CRESTは、アクアプラスの企画開発力や豊富なIPを評価しているとのこと。具体的には、ゲームソフトの企画・開発・発売、音楽・映像コンテンツの原盤の企画・制作・発売などをおこなっている点を評価点としてあげている。
【UPDATE 2022/12/9 20:27】
記事初版にて「CRESTが『姉、ちゃんとしようよっ!』『つよきす』のホークアイを買収した」との旨の記述をしておりましたが、正しくは「『姉、ちゃんとしようよっ!』『つよきす』(発売:きゃんでぃそふと)のシナリオを手がけたタカヒロ氏が立ち上げたスタジオ・ホークアイから一部スタッフがCRESTへと移籍し、CRESTと共に新作を開発していた」でした。訂正し、誤った情報を記載したことをお詫び申し上げます。

アクアプラスはこれまでユメノソラホールディングスの傘下にあったが、CREST傘下に入ることになる。またアクアプラス傘下にあったフィックスレコードについても、CRESTの子会社になるそうだ。


【UPDATE 2022/12/09 18:06】
なおCRESTは本日、株式会社SANETTY Produceおよび株式会社キュービストと2023年2月1日に合併し、新社名を株式会社HIKE(ハイク)にすると発表している。本合併により、CRESTが得意とするコンテンツプロデュースやIPライセンス運用、キュービストが得意とするグラフィック制作、マーケティング・プロモーションを統合。相乗効果による経営の効率化だけでなく、これまで以上にメディア・コンテンツ事業の成長を加速させることが可能であるとの判断から合併に至ったとしている。合併後のHIKEは、toC、toB事業を網羅したメディア・コンテンツの中核を担う会社になるとのことだ。

アクアプラスといえば、11月17日に『モノクロームメビウス 刻ノ代贖』を発売したばかり。新作発売の翌月に、親会社が変わることとなった。多彩なIPコンテンツを保有する老舗美少女ゲームメーカーは今後、CREST改めHIKEの傘下でどのような役割を担うのだろうか。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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