スクエニ生活RPG『ハーヴェステラ』やや珍しい“体験版アップデート”配信。上がりつつある評価の追い風となるか
スクウェア・エニックスは12月8日、『ハーヴェステラ』体験版のアップデートを配信した。Nintendo Switch向けに配信されている体験版が、製品版に近い仕様となった。やや珍しいアップデートとなる。
『ハーヴェステラ』はスクウェア・エニックスとLive Wireが開発した生活シミュレーションRPGだ。四季を彩るファンタジー世界を舞台に、生活・交流・冒険を楽しむ。「シーズライト」と呼ばれる巨大な4つの結晶体が存在する惑星にて、四季の恩恵にあずかりながら釣りや料理などのスローライフを楽しむことができる。主人公は辺境の村に行き倒れていた村人だ。自給自足の生活をしながら仲間たちと協力して世界の謎を解き明かしていく。
『ハーヴェステラ』はPC(Steam)およびNintendo Switch向けに11月に発売された。同作は先行して9月にNintendo Switch向けに体験版も配信されていた。しかしこの体験版は賛否両論に。ゲーム内の時間経過の速さやロード時間といった不満が寄せられていた。そうした経緯もあってか、製品版では時間経過の速さの緩和を含め、体験版の不満に全面的に対応された。一方で、体験版は“改善前”の仕様のままだった。
そこで今回、体験版の仕様が製品版準拠となるアップデートとなった。時間経過がややゆるやかになり、魚の食いつきは速くなり、ロードが短くなるなど、ぐっと遊びやすくなっただろう。同作はSteamでの評価も上がりつつあり、発売当時は「賛否両論」ステータスが続いていたが、11月後半に入り好評レビューも多く寄せられ、最近のレビューは「非常に好評」と評価を持ち直しつつある。
『ハーヴェステラ』は、農業や戦闘システム自体は割とクラシックでありその点は評価が分かれるものの、物語重視のファンタジー牧場ゲームとしては独自の魅力あり。そうした部分への評価が進みつつあるのかもしれない。体験版の改善によって、同作の評価がどのように変化するかも見どころだろう。
『ハーヴェステラ』は、PC(Steam)/Nintendo Switch向けに配信中だ。