『マリオカート8 デラックス』最新アプデで“落とサン”廃止。グライダー落下仕様変更含め大きめバランス調整
任天堂は12月7日、『マリオカート8 デラックス』更新データVer.2.2.0の配信を開始した。同アップデートでは、有料追加コンテンツ「コース追加パス」の第3弾(2カップ8コース)に対応。アイテムのルールに、アイテムスイッチが追加された。これだけでも目玉要素が大きいが、とある仕様変更がなされている。いわゆる“落とサン”の廃止だ。
落とサンとは、グライダーに滑空しているプレイヤーにサンダーを落とす戦術。グライダー滑空中にサンダーを受けるとそのまま墜落しコースアウト。単純に減速するだけでなく、コインを多く落とすことを含め、非常に強力な戦術である。有効かつ厄介な戦術として対戦シーンでは使われる。落とすサンダーの略“落とサン”の呼称で親しまれ(憎まれ)ていた。
しかし落とサンの仕様に変更が入ったようだ。というのも、落とサンをしてもすぐに墜落しなくなったのである。パッチノートには以下のように記述されている:
滑空中にサンダーを落とされたとき、グライダーが閉じないようにしました
グライダーの滑空中にサンダーを受けても、そのまま墜落せず滑空が続く。もちろんその後の操作でコースアウトすれば墜落なのだが、少なくとも即落下するような仕様ではなくなった。減速やコイン落としのペナルティがなくなったことを含めて、滑空中にサンダーを受けるダメージが減ったわけだ。かなり広く使われていた戦術なだけに、この仕様変更は対戦に影響を及ぼすだろう。なお、モバイル向けゲーム『マリオカート ツアー』にも“落とサン”は存在せず、同作に寄せるような仕様変更になったといえる。
そのほか、スピンやクラッシュをしたあとの無敵時間が選んだドライバーやパーツによって変わるようになった点も、大きな変更だろう。キャラやマシン、パーツによって復帰が早くなるわけだ。さっそくコミュニティではさまざまな検証が進められている。こうした変更後の仕様は熱心にプレイヤーによって解明されていくだろう。いずれにせよ、アップデート配信によって、ゲームバランス面で大きな仕様変更がなされたわけだ。
そのほか、ダウンロードしたゴーストの一括削除機能追加や、さまざまな不具合も修正されており、遊びやすさが向上。アイテムスイッチや落とサン廃止含めて、新たな遊びが楽しめることだろう。『マリオカート8 デラックス』はNintendo Switch向けに配信中。有料追加コンテンツ「コース追加パス」は2500円で販売中である。
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