Steam社会主義国家運営シム『Workers & Resources: Soviet Republic』大型アプデ配信開始。新要素で国づくりがリアルに


デベロッパーの3Divisionは11月30日、『Workers & Resources: Soviet Republic』の大型アップデートを配信開始した。本作はPC(Steam)向けに早期アクセス配信中の、社会主義国を舞台とした都市開発・工場建設ゲーム。日本語表示にも対応している。大型アップデートでは高難易度モードや、鉄道の拡張機能などが実装されるとのこと。


『Workers & Resources: Soviet Republic』の舞台はソビエト連邦(以下、ソ連)が存在した時代の、架空の社会主義国家。この国家はソ連と西欧の中間に位置している設定だ。ジャンルとしては、都市開発と工場建設の要素を併せもったシミュレーションゲームとなる。プレイヤーは都市を運営する指導者となり、散在する地下資源を採掘し、工場で加工し、精密機械などを生産する。そのために市民を誘致し、住環境を整え、交通網を整備することになる。

本作では、経営シミュレーションゲームのシステムに社会主義ならではの要素が盛り込まれている。たとえば、市民には健康度・幸福度のほか、「政府に対する忠誠度」が設定。忠誠度が高いと労働効率が上がるが、低すぎると労働を放棄して逃げ出すなどのデメリットがある。忠誠度は時間経過で減少し、ラジオやテレビでプロパガンダを流すと回復する。ほかにも、家電や自動車を配給できる、市民から税金を徴収できないなど、社会主義的要素が盛りだくさんだ。

前述の通り本作には税収がないため、収入は資源や工業製品の輸出に頼ることになる。広大なマップのあちこちに地下資源が眠っており、市民を動員して採掘できる。集めた資源はコンベアやトラック、鉄道などを用いて輸送し、工場で加工するのだ。効率的な輸送網の建設、エネルギーの管理、生産量の調整など考えることは多い。その分、時間を忘れて没頭してしまうことだろう。なお本作はSteamストアレビューにおいて、9376件中92%が好評とする「非常に好評」のステータスを獲得している。


今回の大型アップデートでは高難易度モードの実装にくわえて、地下鉄など鉄道関連の要素が追加された。高難易度モードはリアリスティックモードと呼ばれ、物資の輸送がさらにシビアになるとのこと。これまでは国外から輸入した物資は工場や建設現場に直接出現していたが、リアリスティックモードを有効にすると国境からの輸送が必要になる。鉄道のアップデートでは、地下鉄やトラム(路面電車)の駅が追加される。複数の大きさの駅が実装されるので、都市の大きさや用途に応じて使い分けが可能だ。

アップデートではほかにも複数の要素が追加される。これまで国境線は四角形状にしか設定できなかったが、今回のアップデートにより曲線を用いた複雑な形にできるようになった。くわえて、マップエディターには水の侵食をよりリアルに再現するシステムを導入。現実に近い地形を作りやすくなるとのことだ。


本作を手がけるのはスロバキアに拠点を置く3Division。同スタジオは過去にはロシアのウクライナ侵攻に関して声明を発表している。同スタジオは、本作が経済面に焦点が置かれており、ゲーム内に戦闘や軍事要素は存在しない点を説明。舞台としてもかつての中欧をモチーフにしており、プレイヤーの選択によって西欧とソ連の双方との取引が可能としている。そうして同スタジオは、本作がプレイヤーに平和なエンターテイメントを提供する目的で制作されたゲームであり、政治的見解を示す意図はない点を強調している。また同スタジオは5月に、ウクライナ支援のためのDLC「Help for Ukraine」を発売。同DLCの売上はウクライナ赤十字社に寄付されているとのことだ。

『Workers & Resources: Soviet Republic』はPC(Steam)向けに早期アクセス配信中だ。