中世ターン制ストラテジー『Howl』発表。“獣化する”疫病はびこる中世を知略で生き残る

インディースタジオMi’pu’mi Gamesは11月21日、『Howl』を発表した。獣になる疫病はびこる中世ヨーロッパ風世界を舞台とする、ターン制ストラテジーゲームだ。

インディースタジオMi’pu’mi Gamesは11月21日、『Howl』を発表した。PC(Steam/Epic Gamesストア)およびNintendo Switch向けに、2023年にリリース予定だ。

『Howl』は、ターン制ストラテジーゲームだ。舞台は「咆哮病(howling plague)」なる疫病が猛威を振るう中世ヨーロッパ風世界。感染者は獣となり、その咆哮を聞いた者もまた感染し、獣となる。耳が聞こえないゆえ難を逃れた主人公は、治療法を探すため、疫病はびこる世界を旅する。トレイラーでは、「予言」のような特徴的システムの存在も確認できる。敵の行動を予測し、先手を打つ緻密なゲームプレイが本作の特徴となるようだ。


本作は中世ヨーロッパのおとぎ話に影響を受けているとのこと。またSteamの公式投稿によると、本作のアートスタイルは実際の写本やタペストリーの影響を受けているそうだ。そして本作のグラフィックは、「生きたインク(living ink)」のようなユニークなスタイルで描き出されていくという。プレイヤーの辿る物語がそのまま写本として描かれていくような体験も、本作の持ち味となるのだろう。


本作を手がけるのはオーストリアに拠点を置くMi’pu’mi Games。過去には探偵ミステリー『The Flower Collectors』や、才能ある者の内なる葛藤を描いたアドベンチャーゲーム『The Lion’s Song』などを手がけたスタジオだ。どちらの作品もSteamのユーザーレビューにて一定の評価を得ている。

本作『Howl』はスタジオ過去作からジャンルを一変させ、ターン制ストラテジーゲームとなる。スタジオCEOのGregor Eigner氏は、「『The Flower Collectors』と『The Lion’s Song』の開発を経て、今度はゲームメカニクス重視のタイトルの開発に挑戦したかった」とコメント。また本作の独特なインクスタイルを仕上げるための研究と改良には、数か月間を費やしたという。スタジオの新しい試みやこだわりが込められた『Howl』の登場を楽しみにしたい。

『Howl』はPC(Steam/Epic Gamesストア)およびNintendo Switch向けに、2023年配信予定。

Chen Lichun
Chen Lichun

インディーゲームとローグライクが好き。本とゲームを積むのが得意。

記事本文: 36