ターン制戦略ゲーム『Warside』発表。『ゲームボーイウォーズアドバンス』をリスペクトしつつ、さらなる進化目指す

LAVABIRDは11月20日、ターン制戦略ゲーム『Warside』を発表した。『Warside』は、『ゲームボーイウォーズアドバンス』シリーズの影響を受けて開発中のターン制戦略ゲームだ。

デベロッパーのLAVABIRDは11月20日、ターン制戦略ゲーム『Warside』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)/Nintendo Switchで、2023年秋に配信予定。

『Warside』は、『ゲームボーイウォーズアドバンス』シリーズの影響を受けて開発中のターン制戦略ゲームだ。シングルプレイのストーリーモードに加え、最大4人でのローカル・オンラインマルチプレイモードも収録される。本作にてプレイヤーは、12種類いる指揮官から選択してプレイ。指揮官ごとに、固有のパッシブスキルやBattle Powerと呼ばれる能力が設定されており、誰を選ぶかによってプレイスタイルが大きく変わってくるという。

ストーリーモードには30種類以上のミッションが収録予定で、通常のバトルや、エスコートやレスキュー、潜入といった特殊ミッションを通じて物語が進行。ステージ環境には、森林や砂漠、豪雪地帯といった環境があり、さらに屋内での接近戦も用意されるそうだ。

ゲームプレイの流れの詳細は未公表ながら、投稿された映像などからは、グリッド状のマップ内でユニットを生産して配置し、敵ユニットとターン制バトルを繰り広げる様子がうかがえる。ユニットは、砲兵・戦車・潜水艦・戦艦・戦闘機・爆撃機など、陸空海にまたがる20種類以上が用意されるとのこと。



先述した指揮官がもつBattle Powerという能力は、発動すると戦況を有利に運ぶことに繋がるという。こちらも詳細はまだ明かされていないが、自軍のユニットに何らかの効果を与えたり、複数の敵ユニットをまとめて攻撃したりなどが可能になる模様。また、時間を上手く使うことで最大の効果を得られるとの説明もあり、『ゲームボーイウォーズアドバンス』シリーズにおけるショーグンブレイクに似たシステムかもしれない。

このほか、本作にはミッションエディタも収録予定。プレイヤーは独自のマップを制作して、ソロおよびマルチプレイにて楽しめるという。ちなみに、本作はGodot Engineにて開発中。これまた『ゲームボーイウォーズアドバンス』シリーズを彷彿とさせる、かわいいドット絵グラフィックが採用されており、その世界観のままオリジナルのミッションを制作できるというわけだ。

開発元LAVABIRDのチームは『ゲームボーイウォーズアドバンス』シリーズや『ネクタリス』をプレイして育ち、そして『Into The Breach』や『Wargroove』などの近年のターン制戦略ゲームを楽しんできたそうだ。そうしたなかで、このジャンルはあまり進化しておらず、まだできることがあるのではないかと考えたという。『Warside』の開発においては、クラシック作品の良さを継承しながら、このジャンルの新たな形を模索するとのこと。現時点で公開されている情報はクラシックな要素となっているが、今後本作での新たなメカニクスを披露していくとのこと。



ちなみに、これまで何度か言及した『ゲームボーイウォーズアドバンス』というと、シリーズ2作品をリメイクする『ゲームボーイウォーズアドバンス1+2』が海外Nintendo Switch向けに発表済み。当初は昨年12月に発売予定だったが、任天堂は今年3月、“最近の世界情勢”を理由に無期延期としている。ロシアによるウクライナ侵攻が続くなか、戦争をテーマにした作品のリリースを見合わせているものと考えられる。同作の発売の目処がなかなか立たないなかで『Warside』が発表され、一部で注目を集めているようだ。

『Warside』は、PC(Steam)/Nintendo Switch向けに2023年秋に配信予定。対応プラットフォームについては、さらに追加される可能性がある模様。Kickstarterキャンペーンの実施が計画されているため、そのストレッチゴール次第ということかもしれない。また、対応言語は英語については確定しており、そのほかの言語はコミュニティのフィードバックによって決定するとのこと。興味のある方は公式サイトなどをチェックしておくと良いだろう。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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