歴史ミステリーRPG『Pentiment』配信開始されさっそく好評。Obsidian手がける巧妙分岐シナリオ、日本語は後日対応へ

 

マイクロソフトは11月15日、傘下のObsidian Entertainmentが手がけた歴史ミステリーRPG『Pentiment』を配信した。対応プラットフォームはPC(Steam/Microsoft Store)/Xbox One/Xbox Series X|S。本作は、さっそく高い評価を得るなどし注目を集めているようだ。

『Pentiment』は、宗教と政治の大きな変革の岐路にある時代、16世紀のヨーロッパを舞台にした歴史ミステリーRPGだ。主人公は、職業画家であるアンドレアス・マーラー。バイエルンのアルプス山脈にある小さな町タッシングを訪れた彼は、ある殺人事件に遭遇し、やがて陰謀の渦中に身を置くこととなる。

タッシングにはさまざまな職業・年代の人たちが暮らしており、アンドレアスは彼らと交流しながら、友人の命を救うために奔走する。会話やミニゲームを通じて、あるいはアンドレアスの能力を駆使して町に潜む謎を調査し、スキャンダルを暴くのだ。

ただし時間が限られているため、プレイヤーは調査対象を上手く取捨選択する必要がある。そうして得た情報を元に、殺人事件の背後にいると思われる人物を推理。どのような結論を導き出すのかはプレイヤー次第であり、判断のひとつひとつがこの町および後世に影響を及ぼすことになるという。


本作を手がけたObsidian Entertainmentは、『Fallout: New Vegas』や『The Outer Worlds(アウター・ワールド)』『Pillars of Eternity』シリーズなどで知られ、RPG開発に定評のあるスタジオだ。本作では、彩色写本や木版画をモチーフにしたビジュアルが導入され、同スタジオとしてまた新たな表現方法が取り入れられている。

本作は現時点で、Steamのユーザーレビューにて90%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。またレビュー集積サイトMetacriticのメタスコアは、PC版が87、Xbox版が86となっておりこちらも高評価だ。満点をつけたメディアも複数存在する。ミステリー作品としてのシナリオの巧妙さや、開発元が得意とするどんどん分岐していく物語、16世紀当時の表現のディテール、あるいは主人公の出自設定システムによるリプレイ性の高さなどが評価されている。

なお、本作は現時点で日本語には対応していない。ただ同スタジオは今年6月、本作の発売後に日本語などを追加する予定であるとコメントしていた(以下のツイート)。ぜひ期待したいところである。

『Pentiment』は、PC(Steam/Microsoft Store)/Xbox One/Xbox Series X|S向けに配信中だ。価格はPC(Steam)版が2090円、PC(Microsoft Store)/Xbox One/Xbox Series X|S版が2100円。Xbox/PC Game Pass向けにも提供されている。