『スプラトゥーン3』にて新たなフェスが開催されている。今回のフェスは『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』とのコラボフェスとなっており、パートナーにするなら「くさ」「ほのお」「みず」どれを選ぶかという内容になっている。11月12日(土)9時から14日(月)9時まで開催のお祭りとなっているが、ある“視認問題”に多くの人々が苦しんでいるようだ。それは「青インク見づらい問題」である。
今回のフェスでは、プレイヤーは所属チームにちなんだインク色で戦う。くさなら緑、みずなら青、ほのおなら赤といった次第。そのなかで、青インクがやたら見づらいと話題となっている。フェス開始直後からTwitterにて「青インク」がトレンド入りし続けている。
青インク自体はそれほど特殊なインクではない。しかしながら、フェス自体が夜に実施されているという設定の関係で、それぞれのインクもネオンに輝く仕様となっている。そのため、青インクがやたら見づらくなっているのだ。赤インクも緑インクも見えづらいが、赤はオレンジ風味であり、緑は黄緑寄りのテイストと、色の調整で視認性の問題はやや緩和。一方で、青は比較的原色に近いビビッドな色になっている関係で、見えづらくなっているようだ。
色の見え方は個人差によるところも大きい。青は見えやすい、赤は見づらいといった意見も見られる。一方で、トレンド入りし続けているということは、青インクを見づらいと感じている人の数が多いのだろう。
実際のところ、筆者もみずチームと戦ったが青インクは見えづらいと感じた。特にイカと切り替わった時など、混戦地帯ではプレイヤーとインクの境界が見えづらくなっている。さらに赤インクと青インクがバトルした際には、両色が映える関係で、お互いのインク色がより見づらくなっている印象だ。『スプラトゥーン3』前夜祭でも青インクは使われていたものの、今回の色はそれよりも暗く濃い色になっており、さらに光沢している関係でプレイヤーキャラおよびインクの見づらさにつながっているかもしれない。
この問題に対し、プレイヤーたちは各々工夫しているようだ。もっとも多く寄せられてる案は『スプラトゥーン3』ゲーム側のオプションの「色覚サポート」をオンにすること。これにより、青インクがやや紫色によった色になる。ただ自チームのインク色も変化。ほのおチームの場合はインクは水色になり、ほのおのコンセプトからはやや外れる気もするが、視認性はぐっと向上する。
また本体設定から色の見え方を変えることを推奨するユーザーも。ただしこれは色調反転とグレースケール化という、極端な見え方の変更となる。筆者も反転設定で1試合してみたが、見えやすくなっている気がするものの、世界が混沌としておりそっちの方が気になってしまう。思わず「見えやすさとは何か」を考え込んでしまった。
人にもよるものの、青インクが見づらい場合は色覚サポートをオンにするほうが手っ取り早いだろう。ただ、やはりオリジナルの体験を味わえるのがフェスの嬉しいところ。オプション調整を入れずとも、できるだけ多くの人が見やすい色デザインになることを願いたい。次回フェスに期待しよう。
『スプラトゥーン3』の『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』コラボフェスは、11月14日(月)9時まで実施中だ。
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