クリエイターのThomas Feichtmeir氏は11月9日、“2D版『ダークソウル3』”の画像を公開した。メトロイドヴァニアゲームとして企画案が作られていたという。同氏は秘密保持契約が切れたとして、当時の画像をお披露目している。
公開された画像は、『ダークソウル3』の2D版のようだ。ロスリックの高壁にて登場するボス・冷たい谷の踊り子の姿がピクセルアートで描かれている。剣や盾やエスト瓶などおなじみのアイテムもピクセルアートで描かれている。Feichtmeir氏は同企画書のアート制作に関与。企画書をバンダイナムコエンターテインメント(以下、バンダイナムコ)に提出したものの、なんらかの理由により、この企画はボツになった(バンダイナムコ側が断った)ようだ。
バンダイナムコに同企画を提案したのは6年前とのこと。『ダークソウル3』もまた6年前に発売されている。もしかすると、スピンオフプロジェクトとして企画されていたのかもしれない。また本作はメトロイドヴァニアゲームとして作られており、アート制作は“当時のメトロイドヴァニアとして平均的な予算見積もり”という点で十分実現しうるものだったという。
Feichtmeir氏は、こうした提案は、『ダークソウル』シリーズのIPを保有しているバンダイナムコ側で判断されるので、フロム・ソフトウェアは関知していなかったのではないかとも予想している。また、こうした提案ベースのプロジェクトはIPモノにはよくあることであり、それらのいくつかがゲームになるとコメント。(プロジェクトそのものがボツになることも)よくあることだと強調した。
“2D『ダークソウル3』プロジェクト”自体は消滅したが、Feichtmeir氏はその後もアーティストとして活躍。売上100万本を達成した残虐メトロイドヴァニア『Blasphemous』のアートを生み出した。『Blasphemous』もまたソウルライクなメトロイドヴァニアゲームのひとつ。一方で、『ダークソウル』シリーズよりもさらに尖ったグロテスクなアートワークが特徴。『Blasphemous』の作風には、Feichtmeir氏が『ダークソウル』IPに関わろうとした経験がもたらされているのかもしれない。
【UPDATE 2022/11/9 11:00】
Feichtmeir氏側の持ち込み企画であることを理解できるよう、本文を修正および加筆
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