デベロッパーのCoin Crew Gamesは11月4日、脱出パズルゲーム『Escape Academy』のプレイヤー数が100万人を突破したと発表した。本作は、PC(Steam/Epic Gamesストア/Microsoft Store)/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに今年7月に発売。それから約4か月での大台達成となった。
『Escape Academy』は、脱出ゲームの達人を養成する学校を舞台にした脱出パズルゲームだ。ソロプレイおよびローカル・オンラインでの2人協力プレイに対応する。本作にてプレイヤーはこの学校の新入生となり、脱出ゲームの究極の達人になることを目指す。実際の脱出ゲームを手がける専門家が設計したという、12種類以上のルームからの脱出に挑戦するのだ。
各ルームには、頭を捻る多種多様なパズルが登場。周囲に存在するヒントを元に、ひとりであるいは友人と協力して攻略する。また、学校のキャンパス内には脱出学の専門家である個性豊かな教員たちがおり、彼らと親交を深めることができる要素もある。なかには、誰も知らない秘密を抱えている教員もいるという。
本作は、レビュー集積サイトMetacriticのメタスコアにて79(PC版)と安定した評価を集めている。またSteamのユーザーレビューでは、現時点で89%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。奥深いパズルを数多く収録しながら、ほどよい難易度であらゆる年代のゲーマーが楽しめる点や、ステージ環境の種類の豊富さ、ユーモア溢れる世界観やキャラクターたちの存在などが評価されている。そうした高評価が、今回の累計100万プレイヤー達成に繋がったのだろう。
一方で、Steam版の同時接続プレイヤー数を見てみると、ローンチ直後に約300人を記録して以降は1〜2桁台で推移している(SteamDB)。あくまで、Steam版を同じタイミングでプレイしていた人の数字ではあるが、決して盛況という様子ではない。Steamの掲示板では、協力プレイ相手を募集する書き込みも散見される。
それでも100万人以上にプレイされたという背景には、本作がXbox Game Pass向けにも提供されていることが大きいかもしれない。本作における数字は公開されていないが、たとえばTorn Banner Studiosの中世戦場アクションゲーム『Chivalry 2』では、Xbox Game Passへの提供からわずか3日で50万人以上の新規プレイヤーを獲得。またSpringloadedの動物園運営シム『Let’s Build a Zoo』においても、配信から1週間で25万人以上がXbox Game Passを通じてプレイしたと報告されている。もちろんタイトルによって事情は異なるだろうが、Xbox Game Passによって短期間で数十万人規模のプレイヤーが呼び込まれることは珍しくないといえる。
『Escape Academy』は、PC(Steam/Epic Gamesストア/Microsoft Store)/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに配信中。Xbox/PC Game Pass向けにも提供されている。
そして日本時間11月11日には、本作の最初のDLC「Escape From Anti-Escape Island」が配信予定だ。同DLCでは夏の休暇をテーマに、南国を舞台にする5つの新たな脱出ルームが追加。本作の世界観における、さらなる謎も用意されるとのこと。