『Destiny 2』開発元が「PS5ユーザーの相当数がPS4版を遊んでいる」と指摘。PS5版にアップグレードしてとお願い


Bungieは11月4日、『Destiny 2』のシーズン19の開幕を来月12月に控え、本作のアビリティなどの新情報を公式ブログ投稿にて公開した。このなかで同スタジオが、PS5本体で本作をプレイしているユーザーに対して、「PS4版からPS5版へのアップグレード」を呼びかけており、注目を集めているようだ。海外メディアKotakuなどが報じている。

『Destiny 2』は2017年にPC/PS4/Xbox One向けに発売。そしてPS5/Xbox Series X|Sのローンチを迎えて、2020年12月に“次世代最適化版”すなわちPS5/Xbox Series X|S版がリリースされた。PS5/Xbox Series X|S本体を所有するPS4/Xbox One版『Destiny 2』のユーザーは、同プラットフォーム内での次世代アップグレードを無料でおこなえる。ただBungieによると、相当な数(a notable number of)のPS5ユーザーがアップグレードをせず、いまも後方互換機能を利用し「PS4版『Destiny 2』のまま」でプレイしているという。

本作のPS4/Xbox One世代のバージョンでは、最大4K解像度には対応しているものの、フレームレートは30fpsが上限となっている。一方PS5/Xbox Series X|S版においては、4K解像度に対応したうえで(Xbox Series Sは1080pまで)、60fpsでの描画を実現。さらにFOVスライダーが実装され、PC版と同様の視野角カスタマイズが可能に。また、ロード時間の高速化も施されている。こうした恩恵を無料で得ることができるため、Bungieはまだアップグレードしていないユーザーに対し、今回あらためて案内したわけだ。


なおBungieは、相当な数のPS5ユーザーがまだPS5版本作にアップグレードしていないと指摘する一方で、Xbox Series X|Sユーザーについては言及していない。おそらくXboxプラットフォームにおいては、順調にアップグレードがおこなわれている状況にあるのだろう。この違いは、両プラットフォームでアップグレード方法がやや異なることに起因するのかもしれない。

Xbox Series X|Sでは、Xbox One版を所有し、のちにXbox Series X|Sに最適化されたバージョンがリリースされると、自動的にアップグレードが適用される。また自動アップデート設定を無効にしている場合は、アップデートの待機リストに並ぶ(Xbox Support)。ユーザーが特に意識せずともアップグレードが提供されるかたちだといえる。

一方のPS5では、PS4向けダウンロード版からアップグレードする場合には、PS Storeのそのゲームのページにアクセスし、PS5アップグレードを入手するかたちとなる。ディスク版の場合は、ゲームリストからPS5アップグレードを選択する。いずれにせよユーザーの自発的な操作が求められるため、アップグレードが提供されていることに気づかず、本作のPS4版をPS5でプレイし続けるユーザーが多く残った可能性がありそうだ。

今回Bungieは、PS4版からPS5版へのアップグレード方法を案内するPlayStationサポートのページを紹介し、本作のアップグレードをおこなうよう呼びかけている。PS5ユーザーの方は『Destiny 2』に限らず、ほかのタイトルにおいてもチェックしておくと良いだろう。

ちなみに今回の発表のなかでは、2023年2月28日に配信予定のDLC「光の終焉(Lightfall)」に合わせて、『Destiny 2』の前世代コンソール版向けのアップデートを実施することも明らかにされた。PS4/PS4 Pro/Xbox One/Xbox One X向けのバージョンにおいて、ゲーム内のテクスチャを調整してメモリ使用量を削減するという内容だ。

このアップデートは、これらの機種向けに、今後も新たなコンテンツを提供し続けられるようにするための調整とのこと。なお、ビジュアルの劣化は最小限にとどめているとのことで、アップデート適用前後のスクリーンショットが公開されている。詳しくは当該ページを確認してほしい。

PS4版アップデート適用前
PS4版アップデート適用後