カルト的人気のドワーフ生活シム『Dwarf Fortress』Steam版12月6日配信へ。ドット絵ビジュアルに一新され、さらにプレイしやすく


パブリッシャーのKitfox Gamesは11月1日、Bay 12 Gamesが手がけるドワーフ生活シミュレーションゲーム『Dwarf Fortress』のPC(Steam/itch.io)版を、12月6日に配信すると発表した。価格は29.99ドルとのことなので、Steamでは独自の基準にて3400円程度に設定されるだろう。

『Dwarf Fortress』は、Bay 12 GamesのTarn Adams・Zach Adams兄弟が開発し、フリーウェアとして2006年から提供されているドワーフ生活シミュレーションゲーム。カルト的人気を得ている作品だ。そのゲームプレイのコア要素はそのままに、ビジュアルなどが刷新されたバージョンが、今回リリースされるSteam/itch.io版である。オリジナル版ではアスキーアートで表現されたビジュアルが採用されているところ、ドット絵ビジュアルに全面変更。また、新規のサウンドやUI、チュートリアルなども導入され、より幅広い人がプレイしやすいスタイルにアレンジされる。

本作にてプレイヤーは、広大な世界でドワーフたちの文明を築く。水や食料を確保してサバイバルをおこないながら、資源を集め拠点となる砦を建設するのだ。プレイするたびにランダム生成される世界には、数百種類の動物やモンスター、200種類以上の鉱物などが配置され、さらに風や嵐、湿度などを表現する動的な気象シミュレーションも適用。そのなかでドワーフたちが出来ることは建築だけでなく、狩りやバトル、農業、ほかの文明との交易、経済の構築、楽器やダンスの練習など幅広い。

厳しい環境でのサバイバルにおいては、ちょっとしたミスや事故によってドワーフたちが全滅してしまうことも珍しくない。本作では「Losing is fun!」をスローガンに、ローグライク要素のあるリプレイ性の高いゲームプレイも特徴のひとつとなっている。


先述したように、Steam/itch.io版ではドット絵ビジュアルに刷新される。その制作には、オリジナル版向けのタイルセットModを手がけたMichał “Mayday” Madej氏とJacob “Ironhand” Bowman氏、およびアーティストのCarolyn Jong氏とNeoriceisgood氏が参加。また、15曲のサウンドトラックも用意され、こちらはDabu氏やSimon Swerwer氏、Águeda Macias氏らが提供したとのこと。

本作の配信開始時点では、オリジナル版におけるFortressモードとLegendsモードが収録。AdventureおよびArenaモードについては、ローンチ後の導入を目指しているとのこと。また、ビジュアルの改善や追加も続けていくとされている。

『Dwarf Fortress』のPC(Steam/itch.io)版は、12月6日に配信予定だ。なお本作の配信後も、フリーウェアのオリジナル版の提供および開発は継続されるとのことである。