Steam大型セールに、ついに「スプリングセール」正式導入へ。“春の沈黙期間”もセール三昧に
Valveは9月28日、Steamにて今後開催される季節のセールの日程を公開した。このなかでは、従来開催してきた旧正月セールに代わり、スプリングセールを開催することを明らかにしている。各セールのスケジュールは以下のとおりだ。
・オータムセール:2022年11月22日~11月29日
・ウィンターセール:2022年12月22日~2023年1月5日
・スプリングセール:2023年3月16日~3月23日
Steamの旧正月セールは、例年1月末から2月初旬にかけて実施されてきた。Valveによると、香港や台湾、中国、韓国といった地域の多くのユーザーやゲーム開発者を盛り立てるために、2016年に同セールの開始を決めたとのこと。ただ過去数年にわたり、旧正月セールは12月のウィンターセールと開催時期が近すぎるというフィードバックが多く寄せられていたという。
そこでValveは、Steam全体の季節の大型セールの間にもう少し期間を空けた方が、ユーザーにとってより良いサービスを提供できるだろうと考え、旧正月セールを廃し、スプリングセールを設けたとのことだ。とはいえ同社は、今後も多くのパブリッシャーが旧正月期間中に、カスタム割引ツールを使用してゲームの割引を実施すると見込んでいるとのこと。
旧正月セールは2016年に初開催されたのち、2018年より恒例の行事となっている。しかし前述したようにウィンターセールに近く、年末に買い漁った人としてはやや消化不良。また旧正月セールが終わると6月下旬まで大型セールがないことから、春から夏にかけては寂しい様相を呈していた。その空白期間をスプリングセールが埋めることになりそうだ。なおSteamではスプリングセールという名前の小規模セールは過去に何度か実施されており、今回の発表をもって正式に大型セールに昇格するということだろう。
新たに3月に実施されるスプリングセールは、サマーセールやオータムセールなど、ほかの季節のセールと同じようなイベントとなる。Steamから開発者へのサポートの程度も、それらのセールと同程度になる予定とのこと。また期間中には、Steamストアのフロントページ全体が、割引プロモーションを中心とした別のレイアウトへと変わる。そのため開発者向けには、セール期間中は新しいリリース作品の露出機会が著しく減少するとの注意喚起がおこなわれている。
いずれにせよValveは、4つの季節の大型セールの間に十分な期間を置くことができ、年間を通じて開発者が割引カレンダーをより一層活用できる機会が提供されるとしている。一般のゲーマーにとっても、今後はそうしたセールのスケジュールとなることを頭に入れておこう。