協力謎解きADV『The Past Within』11月2日発売へ。二手に分かれて解く奇妙な謎、Rusty Lakeが手がける


ゲームスタジオのRusty Lakeは9月21日、『The Past Within』を11月2日にリリースすると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)およびiOS/Android。また海外向けにはNintendo Switchでも発売される予定だ。Steamストアページではデモ版が公開中で、同ページの表記によると日本語表示にも対応予定。iOSとAndroid向けの各アプリストアでは、予約受付が開始している。

『The Past Within』は2人協力プレイ専用の探索型のパズルアドベンチャーゲームである。謎めいた世界を舞台に、プレイヤーは目の前に広がる光景や物体の中から気になるところをクリックし、手がかりを集めてパズルや暗号を解いてゆくのだ。いわゆる「脱出ゲーム」と呼ばれるジャンルに近いが、本作は、その過程でほかのプレイヤーと協力しなければならない。すでに公開されている初報のトレイラーでは、片方のプレイヤーの画面にヒントが表示され、もう片方の画面で答えを入力している様子が映し出されていた。しかもどちらかが過去、どちらかが未来を体験するという趣向らしい。

トレイラーなどを見るに、グラフィックは本作の特徴だろう。2D風の3Dで描かれるか、あるいはパズルの際には2Dにスムーズに切り替わるのかもしれない。今回公開されたトレイラーでは、機械のような箱が3Dモデルで登場しており、リリース日はこの箱の側面に表示されるという演出がとられている。


本作では、過去に初報となるトレイラーも公開されている。ロッジのなかで二人の男女が本作をプレイしている様子を収めた映像だ。一方の画面ではこの箱をぐるぐると回転させているが、もう一人の画面ではカートゥーン調の2Dで描かれた部屋の壁を眺めている。壁に掛けられている絵画は、相方が解くことになる謎解きに関係してくるようだ。攻略には二人の協力が必要になるのだろう。なお異様な雰囲気に包まれたロッジの外には、薄気味悪い誰かの影も、一瞬姿を見せていた。これまで、さまざまなホラー要素をほのかに含んだ作品を手がけてきた同スタジオ。だ本作でどのような物語が展開されるのかにも期待したいところだ。

なおRusty Lakeの手がける作品において、このような3D表現がとられるのは初めての試みだという。時間と次元、それぞれが異なる二つの舞台を、二人のプレイヤーが同時に探索するという個性的なゲームプレイになりそうだ。両者の関係性はどうなっているのだろうか。そしてこれらの演出は物語全体を通してどのように関わってくるのか。興味は尽きない。

本作を遊ぶには協力する二人のプレイヤー両方がソフトを所持している必要があるが、クロスプラットフォームプレイにも対応しているとのこと。Rusty Lakeの公式Discordサーバーが用意されているので、見ず知らずの人を誘って楽しんでみてもいいかもしれない。また、Rusty Lakeの作品はそれぞれが世界観を共有している。本作も例にもれず過去作群と舞台を共有しているそうだ。一方で、過去作をプレイしたことのない人でも楽しめる作りになっているということだ。

Rusty Lakeは、これまでも数々のポイント&クリック形式のアドベンチャーをリリースしてきた。ほんのりとホラーの香が漂う、異様な世界観を得意とするブランドである。そんな同社が満を持してリリースした初の3Dタイトルとなる本作には、いったいどんな謎が用意されるのか。Steamのストアページから無料でダウンロードできるデモ版も用意されている。興味のある人はチェックしてみよう。

『The Past Within』はPC(Steam)およびiOS/Android向けに、11月2日配信予定だ。