NVIDIAは9月21日、『Portal with RTX』を発表した。11月にリリースするという。すでに『Portal』を所有するユーザー向けに無料DLCとして配布されるようだ。なおパブリッシャーを担当するのはValveではなくNVIDIA。開発を手がけるのは、『Quake II RTX』にも携わったNVIDIA傘下のLightspeed Studiosだ。
『Portal』はValveより開発された一人称視点パズルゲームだ。実験的な作品として開発され2007年に発売された。主人公はポータルガンという銃で、ポータルを空けることで移動したりギミックを動かす。シンプルなルールではあるがアイデア豊富なゲームデザインが高く評価され、今もなお愛される作品だ。
本作はSource Engine 2007にて開発された。今遊んでもテクスチャなどは精巧な一方で、昨今の進化するライティングやエフェクトなどと見比べると少し時代を感じさせる。『Portal with RTX』は、そんなオリジナル版『Portal』をGeForceのRTXシリーズの力をもってリマスターするわけだ。そもそもとして『Portal with RTX』は新型GPU「GeForce RTX 40」シリーズの発表に際してお披露目された。
『Portal with RTX』は新型GPUのパワーを利用しており、NVIDIA RTX RemixやDLSS 3といった機能も有効化。テクスチャのディテールは上がり、ライティングの向上により部屋も明るく。さらにレイトレーシングがオンならば床の反射表現なども美しく描かれる。スイッチもスケルトン仕様になり鮮明に。またリマスターでは光もまたポータル越しでも描かれる。明るくもダイナミックになったAperture Science Enrichment Centerが確認できるだろう。
『Portal with RTX』はSteamにて11月発売予定。『Portal』を所有するユーザー向けに無料DLCとして配布される予定。本作はレイトレーシング機能をもつGPUと互換性があるとのこと。