『ワイズマンズワールド リトライ』発表。知る人ぞ知るニンテンドーDS向け高評価RPGがHDリマスター

 

シティコネクションは9月12日、『ワイズマンズワールド リトライ』を発表した。対応プラットフォームは未定で、2023年に発売するという。


『ワイズマンズワールド』は、ジャレコから2010年に発売されたRPGだ。対応プラットフォームはニンテンドーDS。同作はジャレコとランカースがタッグを組み開発したRPGだ。崩壊が進む世界で、記憶をなくした魔法使いとホムンクルスたちとの旅が描かれる。フィールドを探索し、ダンジョンへ潜入し敵とバトル。ターン制にてヒリつきスリルのあるバトルが展開される。

ホムンクルスたちは、バトルで集めたモンスターの魂を融合させる育成システム・アニマフュージョンによって、見た目や能力を変化させることが可能。物語の進行に応じて世界が再生し変化していくマップや、属性相関と連続攻撃による駆け引きが展開される奥行きあるバトル、そして細やかに描かれるドット絵など、ビジュアル・システムともに堅実な作りが評価された。


本作は「ジャレコ再生プロジェクト」の一環として開発されたものの、本作含めプロジェクト作品は振るわず。ジャレコの親会社であるゲームヤロウが倒産したことによりジャレコと共に本作は幻の作品となっていた。しかしシティコネクションがジャレコのIPを継承。そしてそのシティコネクションが今回HDリマスターとして『ワイズマンズワールド リトライ』を発売するようだ。

『ワイズマンズワールド リトライ』では、オリジナル作品の魅力はそのままに、グラフィックをHD化。一部キャラクターグラフィックやUIもリファインしたという。スクリーンショットを見る限り、ドット絵の魅力は継承しつつ、グラフィックまわりは大幅に現代向けに最適化されている印象だ。さらに、メインテーマと新BGMをインストゥルメンタル・ユニットsoLiが担当するとのこと。


本作は2画面で表示されるニンテンドーDS向けに発売されていただけに、リマスターするにしても苦労は大きいだろう。そんな困難があるなかでシティコネクションは『ワイズマンズワールド』を、力を入れてリバイバルしようとしているようだ。続報を楽しみにしておこう。

ワイズマンズワールド リトライ』は、2023年に発売予定だ。本作は9月15日から開催される東京ゲームショウ2022にも出展されるようなので、興味のある人はチェックしておこう。