『ポケモン スカーレット・バイオレット』新要素「おまかせバトル」が国内外で注目集める。間延びする戦闘へのアンサーとなるか

 

株式会社ポケモンは9月7日、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の新情報を公開した。新ポケモンや新キャラなど数々の情報が飛び出たが、ひっそりと公開されたある要素が国内外でにわかに注目を集める。「レッツゴー」「おまかせバトル」である。

レッツゴーとは、手持ちポケモンにフィールド上で指示できる要素。本作のフィールド上ではポケモンを1匹だけ連れ歩けるといい、レッツゴーを使うことでトレーナーが指さした方向にポケモンが向かう。向かった先にアイテムがあればそれを拾い、近くに野生のポケモンがあればバトルするという。このバトルはおまかせバトルと銘打たれているようだ。


おまかせバトルでは、野生のポケモンに向かってレッツゴーさせたポケモンが自ら相手を見つけ戦ってくれるという。特徴としてはトレーナーが指示を出さなくても戦ってくれる点。おまかせバトルをしている間、トレーナーは側にいてバトルを見守ったり、少し離れて周囲で道具を探したり、自由に行動することができるそうだ。おまかせバトルで野生のポケモンを倒した際でも、道具や経験値を得ることができるとのこと。

「レッツゴー」や「おまかせバトル」は比較的地味めにお披露目されたが、特筆すべき新要素だろう。というのも、『ポケモン レジェンズ アルセウス』でも同様のシステムが導入され好評を博していたからだ。同作においては木や鉱物の近くにポケモンを投げることで、自動的に対象物を回収してくれた。あるいはポケモンにモンスターボールを投げることで、戦闘を省略しポケモンゲットおよび経験値の獲得が完了できた。

※ 『ポケモン レジェンズ アルセウス』の捕獲の様子


『ポケモン』の戦闘はシリーズの魅力ではあるものの、レベルなどが格下の相手との戦闘は作業感が出やすい。『ポケモン レジェンズ アルセウス』のフィールド上の諸システムはそうした間延びしがちなプロセスを簡略化する点で意義があった。レッツゴーとおまかせバトルは、この路線を受け継ぐものだろう。公開されたのは文字情報と4枚の画像のみ。しかしながら、いくつかの情報も読み取れる。戦っているポケモンだけではなくほかの手持ちのポケモンにも経験値が入るのかもしれない。


国内でもこの要素は注目されているほか、海外でも脚光を浴びているようだ。海外掲示板Redditのゲーム系のsubredditでは屈指のコミュニティをもつr/Gamesでは、昨日の公開情報のなかでおまかせバトルに関する情報がもっとも注目を集めている。なお同バトルは英語では「Auto Battle」となるようだ。さまざまな声が寄せられているが、『ポケモン』にオートバトルが導入されることに好意的な意見が多い。戦闘へのテコ入れについては国内外問わずファンにとっては関心事なのだろう。

先述したように、「レッツゴー」や「おまかせバトル」に関してはまだ詳細についてはっきりしていない。今後動画などが公開されることで理解が深まっていくことだろう。手動バトルとオートバトルの使い分けによる、冒険の快適さや没入度の高まりに期待したい。

『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』は、11月18日に発売予定だ。



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