バンダイナムコエンターテインメントは9月5日、『アイドルマスター シンデレラガールズ』のマスコットキャラクター・ぴにゃこら太と備前焼のコラボ企画の詳細を発表した。今回のコラボレーションはフィギュアで、価格は税込16万5000円。15個の数量限定販売であることも発表されている。
『アイドルマスター シンデレラガールズ』は、バンダイナムコエンターテインメントとCygamesが共同で開発と運営をおこなうアイドル育成ゲームだ。2011年11月にフィーチャーフォン向けにサービスを開始し、のちにAndroid/iOSに対応。 運営が続けられてきたが2023年3月30日でサービスの終了が告知された。しかし、 同作のキャラクターによるiOS/Android向けリズムゲーム『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』をはじめ、ライブや新たなアニメ化など、シリーズとしての展開は続いている。
今回備前焼とのコラボを果たしたぴにゃこら太は、『アイドルマスター シンデレラガールズ』内に登場するマスコットキャラクターだ。もともとは作中に登場するアイドル・綾瀬穂乃香が所持していたぬいぐるみとして登場し、その活動の範囲は徐々に拡大。公式Webコミック「シンデレラガールズ劇場」を皮切りに、グッズ化、Cygamesの『グランブルーファンタジー』のコラボイベントにモンスターとして登場するなど、『アイドルマスター シンデレラガールズ』のマスコットキャラクターとしての地位を不動のものにしている。
そんなぴにゃこら太と備前焼のコラボが、9月4日におこなわれたライブイベント「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS LIKE4LIVE #cg_ootd」の2日目で発表。本日、その詳細が明らかになった。そのコラボの内容はなんと、備前焼でのフィギュア化だ。
今回のコラボでは、『アイドルマスター シンデレラガールズ』と備前焼のさらなる可能性を高められるアイテムとして、フィギュアが企画されたという。そして、マスコットキャラクターであるぴにゃこら太を、縁起物である七福神の1人、大黒天の姿で表現することになったようだ。まだはっきりとした完成写真は公開されていないが、製作途中と思しき写真を見ると、ぴにゃこら太の何とも言えない顔立ちはしっかりと再現されている。それに本来の大黒天が持つ打ち出の小槌と大きな袋、足元の俵も細かく表現されているようだ。また、具体的なサイズ感も明らかにされていないが、写真に写り込んでいる手の大きさと比較してもかなりの大きさに見える。所有感も満たされそうだ。
本商品では、岡山県備前市に位置する備前焼の里・伊部にある窯元の一陽窯が全面協力しており、伝統的な工法である押し型成形が用いられているという。約1000年も続く備前焼の技術を受け継いだ細工師が、原型から型取り、型抜き、仕上げまでを手がけ、焼き上げられている。備前焼と聞けば茶器や皿などの器を想像しがちだが、江戸時代には細工置物も作られていたようで、今回の商品はその一種となるのだろう。
ちなみに『アイドルマスター シンデレラガールズ』の備前焼とのコラボは今回が初めてではない。作中に登場する陶芸家アイドル・藤原肇とコラボしたのが最初であり、彼女をイメージした備前焼の湯呑が発売されている。具体的な数量は明かされていないが、その際は3分で完売し、第2次受注もおこなわれるほどの人気だった。その後の展開として、協同組合岡山県備前焼陶友会の委嘱により、藤原肇は備前焼小町を務めることになる。
また、藤原肇とコラボした際に発売された湯呑は、税込1万9800円で販売された。それに対し、今回のぴにゃこら太と備前焼のコラボは、税込16万5000円と湯呑と比べると約8倍強になる。SNSではその衝撃的な価格設定と限定数に、「面白い」「高い」「欲しい」 など、さまざまな声が挙がっている。この企画はすでに反響を呼んでおり、どれだけ売れるかが楽しみだ。
「ぴにゃこら太 × 備前焼 大黒天」は9月11日11時からアソビストアにて、オンライン販売を開始予定。価格は税込16万5000円となっている。
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