Nintendo Switch(有機ELモデル)、7000時間かけてディスプレイ「焼き付き」検証される。その結果とは
Nintendo Switch(有機ELモデル)が発売されてから、間もなく1年になろうとしている。液晶ディスプレイを搭載する従来モデルと異なり、有機ELモデルはその名のとおり有機ELディスプレイを搭載していることが大きな特徴だ。有機ELディスプレイは、各ピクセルを構成する有機EL素子が自ら発光する仕組みとなっており、メリハリの効いた鮮やかな映像表現が魅力である。
一方で、同一の画像を長時間表示し続けると「焼き付き」が生じてしまう特性もある。今年3月に海外YouTuberが、どのくらい時間が経つと有機ELモデルのディスプレイに焼き付きが発生するのか、3600時間をかけて検証し話題となった。あれから約半年が経つが、同YouTuberは検証を継続していた模様。今度は7000時間経過後の結果を報告している。
検証をおこなったのはYouTuberのBob Wulff氏だ。同氏は『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』を用い、天井の一部が強く光っているシーンのスクリーンショットを撮影。その画像を常時表示させ、光の部分に焼き付きが発生する様子を調べた。なお、画面が自動でオフになることを防ぐため、HORIのグリップコントローラーの連射ホールド機能を活用している。
前回の報告では、検証を開始してから約1800時間(75日)の時点では焼き付きは確認できず、約3600時間(150日)が経過してようやく焼き付きが見られるようになったとしていた。ただそれでも、当時の症状はまだ軽微だったそうだ(関連記事)。
今回は、YouTubeショートにてカジュアルに検証結果が報告された。検証開始から7000時間(292日)をやや過ぎた時点での結果だ。映像では、ホーム画面の白い背景に、薄い青色の焼き付きがはっきりと確認できる。ちょうどスクリーンショットにて強く光っていた部分であり、その光の部分の形状のまま焼き付いていることが分かる。
Wulff氏は、この焼き付きは白い画面でのみ目立ち、暗い画面ではわずかに見える程度だとコメント。そして、7000時間も同じ画面を表示させてゲームを楽しむ人などいないとし、一般的な利用においては、Nintendo Switch(有機ELモデル)の画面の焼き付きを心配する必要はないと結論づけた。
同氏の検証は、有機ELディスプレイの焼き付きにおいてあえて条件の厳しい画面を選び、長期間にわたって常時表示しておこなわれた。そのうえで、焼き付きが発生するまでに数千時間もかかるとなると、確かに通常利用においては、焼き付きに対してあまり神経質になる必要はないといえそうだ。
なお任天堂は、Nintendo Switch(有機ELモデル)を使用する際の留意点として、以下の3点をサポートサイトにて案内している。ユーザーはこちらも留意しておくと良いだろう。
・変化(動き)のない映像を長時間または繰り返し表示しない
ゲーム画面を一時停止した状態や、HOMEメニュー、設定画面などを長時間表示し続けないでください。
・自動スリープをONにする、またはスリープに入る時間を短めに設定する
HOMEメニューの「設定」→「スリープ」で設定できます。
・画面を明るくしすぎない(画面の輝度を上げすぎない)
HOMEメニューの「設定」→「画面の明るさ」で調整できます。