『スプラトゥーン3』の前夜祭が8月28日21時に終了した。発売前のお祭りが終了したわけであるが、前夜祭終了直後に“後片付け”演出が発生していたと報告されている。レアなイベントに遭遇した人々がいるようである。
『スプラトゥーン3』前夜祭は、発売前にゲームを体験できるイベントだ。ヨーロッパ・アメリカ・日本/オセアニアの3地域に分かれて開催され、地域ごとに12時間にわたるお祭りを楽しめた。チュートリアルや街歩き、フェス投票、武器の試遊にナワバリバトルやトリカラバトルなど、さまざまなコンテンツが用意。フェス結果としてはグーチームが勝利し、お祭りは大盛況に終わった。終了直後はその余韻に浸る人々もいたかと思うが、ゲーム内では“後片付け”が実施されていたようだ。
『スプラトゥーン』シリーズでは、定期的にフェスが実施されその際に街はフェス仕様に。人々が騒ぎネオンライトは光り、ラジオパーソナリティたちは踊る。お祭り騒ぎになるわけだ。時間がすぎれば元通り。いつものオシャレだが(相対的に)静かな街並みに戻る。そして『スプラトゥーン3』では、フェス後には後片付けの演出が用意されているという。
Twitterユーザー/YouTuberのレウン氏は、前夜祭終了直後のバンカラ街の様子を報告。同氏の投稿画像によると、街にはトラックや山積みの機材、ゴミなどが積まれている。またダンボールに詰められたゴミ袋も随所に置かれており、「祭りの後」感が演出されている。レウン氏以外にも複数の人々が、“後片付け演出”を目撃。筆者も前夜祭終了直後にこうした後片付けのオブジェクトを確認していた。『スプラトゥーン』のフェスが本当のお祭りであると感じられる粋なはからいといえる。
面白いのは、この片付け後のバンカラ街は今となってはもう見られないこと。現在『スプラトゥーン3』前夜祭を起動しても、結果発表は見られるものの、バンカラ街を歩くことはできない。ゲームが強制終了となるのである。日本では前夜祭の終了が8月28日21時となっており、その直後に余韻としてゲームを立ち上げていた人のみが目撃できたようだ。限られた人だけが見ることができたレア演出だったわけだ。
とはいえ、製品版にてフェスが実施されれば、起動制限もないがゆえに、こうした演出を見られるのもレアではなくなるだろう。とはいえ、圧倒的な世界観構築が魅力の『スプラトゥーン』らしい作り込み。お祭りの後には片付けが付随するという現実と同じ現象を持ち込むことで、没入感がもたされている。「お祭り後は片付けしなさい」という啓蒙的なメッセージすら感じるかもしれない。この場面に遭遇したユーザーは、製品版での“後片付け”実施まではちょっと自慢できそうである。
『スプラトゥーン3』は9月9日発売予定だ。なお公式Twitterアカウントは前夜祭終了に際して、賛否両論あったマッチメイクやトリカラバトルの仕組みについて「発売後も改良を続けてまいります」とコメントしている。
※ The English version of this article is available here