アークシステムワークスが、ユーザーサポートに関する“捏造画像”について注意喚起。『GGST』ブリジットをめぐる怪しい拡散がきっかけか

 

アークシステムワークスは8月26日、同社のユーザーサポートの回答が改ざんされ、公式回答のように捏造された画像が拡散されているとして、公式Twitterアカウントを通じて国内外のファンに注意喚起した。

具体的にどのような内容の捏造画像が拡散されていたのかは明らかにされていない。ただ同社は、「ゲーム内、ウェブサイト等で公開されていない設定」に関する質問には個別に回答することはないと述べており、アークシステムワークス作品の何らかの設定にまつわる捏造がおこなわれていたことがうかがえる。

この声明に対し、特に海外では「ブリジット」について言及するコメントが多くみられる。ブリジットは、対戦格闘ゲーム『ギルティギア』シリーズに登場するプレイアブルキャラクターのひとり。先日、最新作『GUILTY GEAR -STRIVE-(ギルティギア ストライヴ)』に追加参戦し話題となった。また配信後には、ブリジットの“設定”についても注目が集まった。

ブリジットは男性として生まれるも、村の迷信のため両親によって性別を隠され、女の子として育てられたという過去をもつキャラクターだ。そうした背景もあってか、女性のような姿のキャラクターデザインが採用。ファンのあいだでは、いわゆる“男の娘”として人気を得てきた。

『GUILTY GEAR -STRIVE-』におけるブリジットは、以前と比べかなりカジュアルな衣装へと変更されたものの、女性的な風貌はそのまま。一方で、かつての衣装につけていた男性を示すマークは、トランスジェンダーもしくはアンドロジニーを表すものに近しいマークへと変更された。この点や、作中のカットシーンでの会話などから、ブリジットはトランスジェンダーという設定になったのではないかと、ファンのあいだで囁かれるように。ただ、実際にそうなのか、あるいはあくまで女性の格好をした男性=男の娘なのか、公式からは明言されていない。それでも一部のファンのあいだでは、そのような設定にされたという前提で、批判的な意見も飛び交っていたようだ。

そうしたなかインターネット上には、“アークシステムワークス お客様相談室”からの回答メールだとする画像が出回っている。内容について詳細は伏せるが、ブリジットの本作のストーリーにおける展開の解釈について触れながら、同社ユーザーサポートがブリジットの性別設定について明確に回答をするものとなっている。そのメール内容はファンによって英訳され、海外にも広まることとなった。

今回アークシステムワークスが注意喚起したユーザーサポートの回答の捏造画像が、このブリジットに関するものを指しているのかどうかは分からない。ただ、“ゲーム内、ウェブサイト等で公開されていない設定”に言及しており、可能性は高そうだ。もしそうした画像を目にすることがあっても、疑ってかかるべきだろう。


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