埼玉生まれの鉄道建設資源管理シム『RAILGRADE』9月末に配信へ。路線構築で資源や製品を運搬し効率化、“最速クリア”目指す
Epic Games Publishingは8月25日、Minakata Dynamicsが手がける鉄道建設・資源管理シミュレーションゲーム『RAILGRADE』を、9月29日に配信すると発表した。対応プラットフォームはPC(Epic Gamesストア)/Nintendo Switch。PC版については、時差の関係で日本では9月30日に配信される。なお、ゲーム内は日本語表示に対応する。
『RAILGRADE』は、鉄道建設によって資源管理をおこなうシミュレーションゲームだ。舞台となるのは、地球外の惑星にある植民地。そこには資源は眠っているがインフラが存在しないため、プレイヤーは鉄道網を構築して資源や製品を運び、街や産業を発展させていくこととなる。
本作はステージクリア型のゲームプレイとなっており、50種類以上のミッションが収録。たとえば今回公開された上のゲームプレイ映像では、街に塩や水を届けて、人口を指定人数まで増加させていくことが主目標のミッションが紹介されている。マップ内には、塩の材料となるシリカの採掘場と、塩の精製所が存在。これらを結ぶように線路を敷き、貨物列車でシリカを精製所に運ぶと塩が生産される。そして精製所と街にも路線を構築して、塩を届けるわけだ。
路線を走らせる機関車には複数の種類があり、馬力の高いエンジンを搭載するものほど高額。上述の塩の生産の例でいうと、採掘場から精製所までは下り坂の地形になっているため、馬力が低く安い機関車で十分だ。一方で、街は丘の上に存在することから、精製所から塩を運ぶ機関車には、馬力の高いものが選択されている。馬力が足りないと列車の速度が落ちるため、地形や運ぶ貨物の量に合わせて適切な機関車を選択することで、産業が効率よく回っていく。
本作の各ミッションでは、どれだけ早く目標を達成できたかによってクリアランクが決定。高ランクを獲得すると、より多くの報酬を得ることができる。その報酬で、新たな機関車や産業施設のアンロック、あるいは施設のアップグレードをおこなえる。
もう一度今回のゲームプレイ映像に戻ると、所持金に余裕ができてきたところで新たにポンプ施設を建設し、水を汲み上げて街へと運ぶ路線を追加している。これも人口増加に繋がる。マップ内のさまざまな資源を活用することで、より早く目標達成できるだろう。
本作では、このように鉄道を使って資源の生産量と消費量を管理。路線が次第に複雑化していくなか、効率的なルート構築を目指すこととなる。ほかにも、街の発展に投資したり、製造した製品を飛行船で輸出したりして、さらなる利益を獲得することも可能だそうだ。
本作の開発元Minakata Dynamicsは、埼玉県八潮市に拠点を置く日本のスタジオだ。カナダ出身の代表Daniel Dressler氏は、以前に『タイニーメタル』シリーズを手がけた実績をもつ。『RAILGRADE』の開発においては、販売元でもあるEpic GamesのUnreal Engineチームからのサポートが大きな助けになっているとのこと。今年6月の正式発表時には、Nintendo Switchへの最適化についての自信も語っていた(関連記事)。
『RAILGRADE』は、PC(Epic Gamesストア)向けに9月30日に国内配信予定。Nintendo Switch版については、おそらく9月29日に国内配信されるものと思われる。