The Pokémon Company International(以下、TPCi)は現地時間8月15日、今後5年間で最低2500万ドルを「子どもを支援する慈善団体」に寄付すると発表した。対象として41の団体を公開しており、今後追加される可能性もあるとのこと。
TPCi は、株式会社ポケモンの海外事業を展開する子会社だ。同社はCSR(企業の社会的責任)活動を通じて、「ポケモン」の楽しさを世界中の人々に届けるというミッションを掲げている。子どもたちやコミュニティによりよい影響を与えるという目標のもと、「子どもの生活の支援および社会的平等のために活動する団体」とパートナーシップを締結。国際NGO団体「セーブ・ザ・チルドレン」など41の団体に対して、5年間で最低2500万ドル(約33億円)を寄付すると発表した。この寄付には団体への金銭的な支援のほか、グッズや「ポケモンカードゲーム」といった現品での支援も含むそうだ。
今回のパートナーシップ締結にあわせて、TPCi社長の大久保賢司氏は次のように述べている。「ポケモンというブランドは、25年間に渡って世界中の子どもたちを楽しませ、その想像力を育てきました。冒険・友情・忍耐という普遍的なテーマのもと、世界中のさまざまなファンの生活に受け入れられてきました。私たちは一人ひとりの個性と、幅広いコミュニティからのサポートを活用して、子どもたちの生活に前向きな力を与え、だれもが活躍できる公平で包括的な世界を作ることに専念しています」。
同社は今年3月にも、ウクライナへの人道支援として20万ドルを寄付している。この表明はグローバル企業の中でも、特に素早い動きと決断であった。株式会社ポケモンは経営面でも成功を残し続けており、2022年2月期の売上高は前年比70%増の2042億円と報告されている。得た利益は世界平和や子供たちなど、社会的責任を果たすために還元されていくのだろう。