“料理・飲み物をジャンプさせるだけ”のゲームが、海外PS Storeに続々登場。メーカーの狙いとは

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デベロッパーのThiGamesは8月14日、『The Jumping Noodles: TURBO』を欧米にて配信した。対応プラットフォームはPS4/PS5。残念ながら日本では配信されていないが、同スタジオのことを知っている方なら、“いつものゲーム”がまたリリースされたのかと気づくかもしれない。


『The Jumping Noodles: TURBO』は、テイクアウトの箱に入れられた麺料理を、ジャンプさせるシンプルな作品である。リラックスしたBGMが流れるキッチンにて、ボタンを押すと料理がジャンプする。ただそれだけ。特に目標はなく、延々とジャンプさせるだけだ。ジャンプ時に麺が踊るような物理表現はなく、イラストが上下に動いているだけである。そしてジャンプした回数が、画面左にてカウントされていく。

また開発元ThiGamesは8月12日に、『The Jumping Noodles』もリリースしている。無印版とTURBO版は、基本的にはまったく同じゲーム。違いはというと、麺料理を連続してジャンプさせる場合に、TURBO版はより高速にジャンプできる。まさにターボというわけだ。ちなみに、無印版の価格は1.49ドル(約200円)で、TURBO版は2.99ドル(約400円)である。


ドイツに拠点を置くこのメーカー、実は『The Jumping xxx』シリーズとして、本作とまったく同じコンセプトの作品を量産していることで知られる。これまでにリリースされた作品は以下のとおり。各作品には、TURBO版も別途配信されている。

・The Jumping Coffee
・The Jumping Pasta
・The Jumping Nuggets
・The Jumping Sushi
・The Jumping Brownie
・The Jumping Burrito
・The Jumping Sandwich
・The Jumping Soda
・The Jumping Hot Dog
・The Jumping Fries
・The Jumping Pizza
・The Jumping Taco
・The Jumping Burger
・The Jumping Noodles

ゲーム内容は先述したとおりのもので、どの作品も同じ。BGMと背景はいくつかパターンがあるが、異なる作品で同じ場合もある。要するに、ジャンプさせる対象を別の料理や飲み物に変えただけで、別の作品としてリリースされ続けているのだ。PS Storeのゲーム概要文も、料理・飲み物名を示す部分以外はすべて同じである。

あまりにシンプルで内容の薄い作品を量産していることで、開発元ThiGamesに対しては、批判的な見方をするゲーマーもいる。また、SIEはなぜこのような作品のPS Storeでの配信を認めているのか、とまで述べる人もみられる。

なぜこうした作品がリリースされているのか。それはこれらの作品はそれなりに需要もあると見られることからうかがえる。誰からの需要か、トロフィーの収集を主目的にプレイしているゲーマーたちだ。PS4/PS5向けである『The Jumping xxx』シリーズにもトロフィーが用意されており、指定の条件を満たすことで獲得可能。その条件は、料理・飲み物を指定回数だけジャンプさせるというものとなっている。

どの作品も、トロフィー獲得条件は同じ。合わせて500回跳べば、計20個のブロンズ・シルバー・ゴールドトロフィーを段階的に獲得し、プラチナトロフィーも入手できる。ボタンを押し続けて数分待つだけでプラチナトロフィーを獲得でき、さらに安価であるとして、一部の層に重宝されているというわけだ。

開発元ThiGamesの公式サイトにも、プレイヤーにトロフィー獲得を促すような記述がある。また同スタジオのツイートでも、トロフィー数を稼げることが言及され、「#trophyHunter」などのハッシュタグが用いられている。あえてトロフィー需要を狙って開発していることは間違いなさそうだ。

そうした作品は、トロフィーを実績に置き換えるかたちで、Steamなどにも多く存在する。ゲームとも呼べないようなシンプルすぎる作品に対しては批判もつきまとうが、(元々はオーソドックスなアクションゲームを手がけていた)同スタジオがこれだけ量産しているということは、売れ行きは悪くないのかもしれない。ちなみに次回作は、ケバブ料理をジャンプさせる『The Jumping Kebab』とのことである。

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