『スプラトゥーン3』で一瞬映った“とあるブキ”の性能をめぐって議論勃発。3確か4確か、それが重要だ

 

任天堂は8月10日、『スプラトゥーン3』の情報番組「スプラトゥーン3 Direct 2022.8.10」を放送した。この放送内のあるワンシーンを見たファンらが「スシが4確になったのではないか」として議論を交わしているようだ。Twitterでも「スシ4確」というワードがトレンド入りするなど、話題となっていた。

ここで語られている「スシ」とは『スプラトゥーン』シリーズに登場するブキの1つ、スプラシューターのこと。威力、射程のバランスが良く、連射力が高いという性能が売りで、その万能さに信頼を置くプレイヤーが多いブキだ。そのブキの性能に陰りが出たのではないかと、本放送を見たファンが不安視しているわけだ。

動画の2:08からが該当のシーンとなる。敵チームの1人を、背後から近づいたインクリングが撃破している。この時に使用しているブキがスプラシューターだ。まずは相手にヒットした弾数に注目してほしい。動画内で確認する限り、4発のヒットエフェクトが発生しているように見える。つまり、Twitterでトレンドとなった「スシ4確」とは、「スプラシューターで4発確定キル」の略となる。

なぜ「スシ4確」が話題となっているのか。『スプラトゥーン2』ではスプラシューターで、3発で相手を撃破できたのだ。しかし、このシーンを見る限り、『スプラトゥーン3』では4発になってしまった。すなわち弱体化されたのではないかと予想されているのだ。

3確と4確。たった1発の違い程度、と思う方もいるかもしれないが、その1発が勝負を分けるのがシュータージャンルだ。単純に考えれば3確と4確ではそのブキの強さは大きく変わってくる。特に、体力が少なめな『スプラトゥーン』シリーズでは大きな問題だ。射程やインクの拡散などもあるため一概には言えないものの、やはり対人での性能は重要になる。

画像は『スプラトゥーン2』のもの


一方でTwitter上では3確のままだろうという意見も多い。3確派が4確派への反論として提示したのは、「スプラトゥーン3 Direct」直後に更新された公式サイトにある記載だ。

“ハイカラスクエアで使用されていたブキのうち、各メインウェポンの基本形に当たるブキは、すべて発売日の時点で登場します。ブキの見た目や、発射されるインクの見た目などは遊びやすく調整されていることがありますが、メインウェポンの基本性能は一緒です。”

ハイカラスクエアとは『スプラトゥーン2』の舞台になった町の名前。つまり『スプラトゥーン2』に登場したブキが、性能そのままで登場するということだ。また、英語版の「Splatoon 3 Direct」では、試射場(TEST RANGE)内でスプラシューターを使用しているシーンがある。一瞬だが、1発のヒットで36ダメージなのが確認できる。『スプラトゥーン2』から仕様に変更がなければ、インクリングの体力は100であり、3発のヒットで108ダメージ。この試射場仕様のままで発売されるのならば、スプラシューターは3確となる。

※該当のシーンは12:10から

この数値は、ダメージ減衰を加味していない最大値であり、スシ4確疑惑の発端となった動画にはほかの要素が重なって最大値が出なかった可能性があることは付け加えたい。

実際のところ、スプラシューターの性能が弱くなっているかどうかは、現時点では不明瞭な問題ではある。しかし、約30分の動画の中でほんのわずかな情報を見逃さなかった、ファンたちの熱狂が伝わってくる一件となったのではないだろうか。公式映像を見ながらブキの性能の変化を予想したり、あるいは議論することも、楽しみのひとつである。

『スプラトゥーン3』はNintendo Switch向けに9月9日発売予定。8月28日には発売に先んじて「フェスマッチ」が体験できる「スプラトゥーン3 前夜祭」も実施予定だ。


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