ゲームスタジオCrate Entertainmentは8月9日、『Farthest Frontier』の早期アクセス配信を開始した。価格は3090円。ゲーム内は日本語に対応している。同作はさっそく高い評価および人気を獲得しているようである。
『Farthest Frontier』は、集落運営シミュレーションゲームである。舞台となるのは、中世らしき世界の荒野。過酷な環境の国から逃れた人々が、希望を求めて未開の地にやってきた。荒野に新たな住まいを構えて、生き延びながら集落を大きくしていくのだ。
木々を伐採し岩を叩き資源を収集。住居を構えたら、食料を確保して、どんどん村を拡大していくのだ。住民は自動で動くほか指示を出すことも可能。見守りつつ介入して進行しよう。住居を増やしていけば徐々に人も増えていくだろう。食糧確保も重要。人が増えればその分必要な食糧も増える。ようするに、多くの資源を集めて建物をたて人を増やし、人々の健康を守りながら拡大していくわけだ。一方で、外敵の襲来や冬の到来、飢饉といった災害も存在。こうした困難にも並行して対応していくことになる。
本作の特徴はディテールの細かさ。素材や食糧、建物、作物などひとつのカテゴリーアイテムに対する種類が非常に多い。アイテムそれぞれに違う特徴がもたらされている。また全般的にそれぞれの要素がかなり細かい。栄養や土地の肥沃など、要素も幅広く存在。それぞれの要素のディテールが没入感につながることだろう。また遊び方を選べるところも嬉しい点。マップや難易度選択のほか、外からの襲撃者を登場させない平和主義者モードなるオプションも存在。まったり遊ぶことも可能となっている。
開発元のCrate Entertainmentは、アメリカを拠点とするスタジオ。ハクスラARPG『Titan Quest』を開発していたIron Lore Entertainment元メンバーが設立。『Titan Quest』のエンジンを用いて新たなゲームを作るべく立ち上げられたのが、ハクスラARPG『Grim Dawn』。同作はSteamでリリースされ高い評価を受け、Steamの定番ハクスラゲームのひとつに。そして心機一転新たに立ち上げられたのが、本作『Farthest Frontier』なのである。
『Farthest Frontier』は8月9日早期アクセス配信されたタイトルながら、すでに人気を見せている。Steam同時接続者は1万8354人まで到達(SteamDB)。ユーザーレビューについても、300件以上の声が寄せられステータスは「非常に好評」となっている。革新的な要素はないながらも、植民地系ゲームの基本要素をしっかり押さえており、かつディテールが細かい。村づくりシミュレーションゲームとして安定した作りが評価されているようだ。
早期アクセス期間は8~12か月ほど計画されている。早期アクセス配信期間中は、要素を洗練させつつコンテンツの追加が実施予定。またゲーム後半のゲームメカニクスの拡張などがあげられている。すでに安定した評価を獲得していることから、今後人気はさらに広がっていきそうだ。なお正式リリースにあたっての値上げ予定はないとのこと。
『Farthest Frontier』はSteamにて3090円にて早期アクセス配信中だ。