『Dead by Daylight』Steam版で最新アプデPTB開始。『バイオハザード』コラボ第2弾、ウェスカーやエイダたちの詳細も解禁


Behaviour Interactiveは8月10日、『Dead by Daylight』のパブリックテストビルド(以下、PTB)6.2.0について発表した。PTBはPC(Steam)版のプレイヤーのみアクセス可能なベータ版。今回のPTBでは『バイオハザード』コラボ第2弾のキャラクターを、本実装前に試遊することができる。今回追加されているのは殺人鬼ウェスカー、生存者エイダ・ウォンおよびレベッカ・チェンバースの2名だ。


殺人鬼ウェスカーの能力および固有パーク

新殺人鬼ウェスカーはナイフによる通常攻撃のほかに、生存者にウロボロスウイルスを感染させる「猛毒バウンド」という特殊能力をもつ。能力ボタンを長押ししてバウンド攻撃をチャージすると能力が発動。前方に短距離の突進攻撃をおこなう。バウンド攻撃は2スタックしておくことが可能で、2回連続で発動することができる。バウンド攻撃が生存者に命中すると、生存者は感染状態になる。ウロボロスウイルスに感染した生存者は、時間経過で状態が悪化していき、完全に感染してしまうと妨害効果が付与される。また、すでに感染している生存者にバウンド攻撃を当てることで、感染状態を即座に悪化させることができる。

バウンド攻撃を生存者に当てると、掴んだ生存者を感染させながら投げ飛ばす。しかし突進中にそのままマップの壁などに衝突すると、生存者を叩きつけてダメージを与える動作に変化する。また、バウンド攻撃の突進が倒されたパレットや窓枠に命中した場合、ウェスカーはそのまま障害物を飛び越えることが可能。ウルトラレアのアドオンを使用すれば、倒されたパレットをバウンド攻撃で破壊できるようになる。そして完全に感染した生存者をバウンド攻撃によって壁に叩きつけると、負傷状態にかかわらず、生存者をそのまま担ぐことができるという最大の特徴をもっている。


ウェスカーが殺人鬼の場合、マップには複数のサプライボックスが出現。中には生存者が使える救急スプレーが入っており、自身で使用するか、ほかの生存者に使用してもらうことで感染状態を取り除くことができる。しかし感染状態を取り除いた生存者の位置はウェスカーに通知されるという点には注意だ。殺人鬼ウェスカーは、ウロボロスウイルスによる妨害と、突進能力をもった特殊能力「猛毒バウンド」を用いて戦う徒歩型のキラーとなっているようだ。

固有パークは「人体の超越」「知覚覚醒」「終末期」の3つ。「人体の超越」は殺人鬼の8メートル以内で、生存者が高速乗り越えをおこなうと発動。殺人鬼が窓枠を乗り越える速度を最大で40%上昇させるという効果をもつ。30秒というクールダウンはあるものの、「まやかし」といったパークと組み合わせることでチェイスを有利に進めることができるパークだ。

「知覚覚醒」は生存者を運んでいる際に、最大で20メートル以内にいるほかの生存者のオーラが見えるようになる。オーラ表示は運ぶのをやめたあと、2秒間持続する。救助意識の高い生存者とのマッチでは、索敵パークとして機能しやすい性能となっている。「終末期」は脱出ゲートが通電すると発動。負傷、瀕死、あるいはフックに吊られている生存者に、脱出ゲートが開放されるまで衰弱のステータス効果が発生する。衰弱状態は脱出ゲート解放後、最大で30秒間持続する。その効果はマッチ終盤に限定されるものの、不利な状況を覆せる可能性を秘めたパークだ。


生存者エイダ、レベッカの固有パーク

新生存者エイダ・ウォンのもつ固有パークは「盗聴」「反射回復」「雲隠れ」の3つ。「盗聴」は発電機の修理を合計33%完了させると発動。発電機を3秒以上修理した状態でアビリティ発動ボタンを押すことで、発電機に盗聴器を設置できる。盗聴器は最大で80秒間持続し、盗聴器が仕掛けられた発電機はすべての生存者に黄色のオーラで表示される。また、盗聴器の仕掛けられた発電機の14メートル以内に殺人鬼がいる場合、そのオーラを生存者全員が見えるようになる。発動には準備が必要で、効果時間も限定されるものの、対象範囲の広いオーラ可視効果をもっている。なお、盗聴器が仕掛けられた発電機を殺人鬼が破壊した場合、盗聴器も破壊されるという点は留意しておきたい。


「反射回復」は生存者が負傷した状態で、半径32メートル以内にいるほかの生存者が1段階負傷すると発動。自身の残っている治療進行度が、最大で35%即座に増加する。条件を満たすことで、治療時間を短縮できるパークだ。「雲隠れ」は最後の生存者になると発動し、赤い傷マークと血痕が最大で90秒間表示されなくなる。最後の一人になってしまっても、脱出できる確率を引き上げてくれるパークとなっている。

新生存者レベッカ・チェンバースのもつ固有パークは「みなぎる活力」「安心感」「全集中」の3つ。「みなぎる活力」はほかの生存者への治療アクションを完了すると発動。その生存者の発電機修理、治療、チェスト開放、トーテム浄化のアクション速度を最大で35秒間、6%増加させる効果をもつ。他者と協力することで真価を発揮するパークだ。「安心感」はフックに吊るされた生存者の半径6メートル以内でアビリティ発動ボタン2を押すことで発動。吊られている生存者の耐久進行度が最大で30秒間、一時停止させることができる。吊られている生存者が耐久フェーズに入っている場合は、もがきスキルチェックも一時停止される。40秒間というクールダウンがあるものの、回数制限なく確実に生存時間を延長できる、新しい方向性のパークといえる。

「全集中」はスキルチェックでグレイトを出すたびにトークンを獲得し、最大で6トークンまで獲得できる。1トークンにつきスキルチェックの発生率が2%、スキルチェックの針の速度が4%上昇する。また、スキルチェックでグレイトを出した際に追加される進行度が最大で30%増加する。しかしスキルチェックでグッドを出す、失敗する、あるいはアクションを中断すると、トークンをすべて失ってしまう。スキルチェックの難易度を上げる代わりに、グレイトを引き続けることで、発電機の修理や治療速度を上昇させるパークとなっている。


そのほかの新機能・改善

新キャラクターの追加以外には、配信におけるハラスメントの対象となることを軽減するための措置として、配信者オプションの機能が追加。匿名モードでは、ほかのプレイヤー視点で、自身のプレイヤー名が選択中のキャラクターに差し替えられる。パーティを組んでいるプレイヤーには本来の名前が表示されたままとなる。知り合い以外には、名前を非表示にしておきたい人向けの設定だ。自分の名前非表示モードでは、自身の画面上で、自身のプレイヤー名を選択中のキャラクターに差し替えられる。自身の名前を隠して動画を撮りたいときに使える設定だ。そして他人の名前非表示モードでは、自身の画面上で、ほかのプレイヤー名を選択中のキャラクターに差し替えられる。配信者が野良のプレイヤーとマッチする際に使える設定となっている。

また、マッチメイキングディレイモードという設定も存在。こちらはマッチメイキングを開始する前に、短時間の待ち時間を非表示で差し込むというもの。ゲーム配信におけるスナイプ行為やゴースティング行為といった、ゲーム内ハラスメントの予防が期待できる機能だ。なお、配信者オプションは現在、PC版のみの機能となっている。将来的には家庭用ゲーム機版へ実装する可能性もあるが、現在はまだ未定とのことだ。

ほかには、回線状態インジケーターの機能改善もおこなわれている。Pingとパケットロスの情報から得られる接続問題を表示できるようになった。既存の縦軸バーによる回線速度に応じた色別表示のほか、パケットロスを表示するひし形のアイコンが追加。回線に問題が発生している生存者がいる場合、名前の隣に赤いバーが表示されるようになる。殺人鬼の回線に問題が発生している場合も、生存者一覧の上に赤いアイコンで表示されるようになる。


『バイオハザード』コラボ第2弾のキャラクターの詳細も解禁され、かゆいところに手が届く機能の追加もおこなわれた今回のアップデート。パッチノートの全文はこちらからチェックすることができる。なお、紹介した内容はPTB段階のものであり、本実装前後で変更される可能性があるという点について留意して欲しい。

『Dead by Daylight』の6.2.0パブリックテストビルド(PTB)は、8月10日から開放中。PC(Steam)版のプレイヤーのみアクセスすることができる。