『Dead by Daylight』最新アプデで使用率急増中の「死恐怖症」が弱体化へ。使用停止中のクラウンも復活

 

Behaviour Interactiveは8月2日、『Dead by Daylight』の6.1.2アップデートの詳細ついて発表した。おもに予定されているのは、一部パークの調整と、使用停止状態だった殺人鬼クラウンに関する不具合修正だ。また、無効化されているマッチメイキングボーナスについても続報がきている。

過去最大のゲームバランス調整が実施されてから、最初に調整の手が入れられたのは、殺人鬼のパークでは「死恐怖症」「悶絶のフック:共鳴する苦痛」「怒涛の嵐」「死人のスイッチ」だ。生存者のパークからは「英雄の奮起」が対象となった。

「死恐怖症」は発電機に対する遅延効果が評価され、アップデート後に使用率が急上昇したパークだ。現在は負傷・瀕死・またはフックに吊るされている生存者1人につき、全員の修理・破壊工作・トーテム浄化の速度が最大で5.5%低下する効果をもつ。特にリージョンやプレイグといった、複数の生存者に対して、負傷状態を維持できる殺人鬼への恩恵が大きいパークといえる。

調整後は1人あたりの効果量が最大で2%になり、生存者4人が同時に該当状態になったとき、全員の該当作業速度低下効果が12%となる変更がされる。最大効果は現在と大きな差はないが、代わりにパークの効果を最大限引き出すためには、4人全員を負傷・瀕死・フックに吊るされている状態にすることが必要なパークになった。


「悶絶のフック:共鳴する苦痛」は大規模アップデートにて発動時に、修理中の生存者が発電機から手を離す効果がなくなっていた。この調整は、生存者が修理を完了前に手を離すことで発動する「死人のスイッチ」とのコンボが成立しないための調整だったという。しかし、「怒涛の嵐」の効果発動中に「悶絶のフック:共鳴する苦痛」が発動しても、発電機の修理が中断されない仕様になっていた。その結果、高難度のスキルチェックが40回近く発生する現象が確認されていたのだという。

その対策として「悶絶のフック:共鳴する苦痛」は発動時に、修理中の生存者が発電機から手を離す効果が復活。「怒涛の嵐」との組み合わせが強力になりすぎないように調整される。同時に「死人のスイッチ」は効果時間が最大45秒から30秒へと変更。「悶絶のフック:共鳴する苦痛」との組み合わせが以前ほど強力にならないよう配慮した調整がなされる。

「英雄の奮起」は我慢ステータスとよく似た効果をもつパークだ。その発動条件の難しさから、目立つアクションをとっても無効化されない特別な仕様となっており、例外的なパークとして位置づけされていた。しかしパーク全体の統一性を欠くという理由から、調整が入ることとなった。

まず発動条件は、味方の代わりに殺人鬼の攻撃を受ける回数が3回から2回へと変更。発動時の効果が我慢ステータスに変更され、効果内容や無効化の条件もそれに準じたものになる。また、殺人鬼に自身のオーラが表示される条件も、完全に回復後から、効果が発動次第に変更される。ほかのパークとの統一性をはかると同時に、発動条件が緩和され使いやすくなる変更となりそうだ。

殺人鬼クラウンは大規模アップデート後、「寸劇の解毒剤」による迅速ステータス効果が解除されず、移動速度が上昇したままになってしまう現象が発生。その不正利用を防ぐため、7月26日から1週間ほど使用できない状態となっていた。6.1.2アップデートにてこの問題が解決され、クラウンが再び使用可能になる予定だ。

そのほかには、学術書12で登場したオレンジグリフチャレンジに関して調整が入る。オレンジグリフと交信後、表示されるエフェクトにより気分が悪くなることがあるという報告が寄せられていた。その対策として、オレンジグリフチャレンジが他のチャレンジに差し替えられる。すでに該当のチャレンジを達成済みのプレイヤーについては、差し替え後も達成済みのままとなる。オレンジグリフはエフェクトを修正したのちに、今後のアップデートで復活予定とのことだ。

なお、現在は無効化されているマッチメイキングボーナスは、今回のアップデートでは依然として無効化されたままとなるそうだ。無効化されている理由は、マッチングの待ち人数にかかわらず、常に生存者側に100%のBPボーナスが付与されてしまっていたことが原因だという。不具合の原因は特定できたものの、今回のアップデートまでに修正プログラムを用意できなかったことが伝えられている。マッチメイキングボーナスについては、Steam版向け6.2.0パブリップテストビルドで不具合解消が確認されたのち、6.2.0アップデートの本実装とともに有効化される予定だ。

『Dead by Daylight』の6.1.2アップデートは今週配信予定。調整内容の全文はこちらからチェックすることができる。