ローポリ一人称視点ホラーゲーム『SOLES’ QUAY』無料リリース。放棄された不気味な港での謎解き


個人でゲームを開発しているクリエイターLeon Jannik Bartels氏は8月1日、ローポリゴン一人称視点ホラーゲーム『SOLES’ QUAY』をPC向けにリリースした。現在、インディーゲーム販売サイトitch.ioにて、ユーザーがゲームの価格を決めるName your own price形式にて公開されている(ストアリンク)。ユーザーがゲームの価格を決めるName your own price形式にて公開されている。価格をつけるも無料でダウンロードするもユーザー次第である。ホラーゲームのススメが伝えている。


本作の舞台となるのは1987年。探偵として働くHildeのもとに、長年会っていない弟のJonathanから助けを求める手紙が届く。プレイヤーは手紙に記された不気味な港「SOLES’ QUAY」へ向かい、謎を解きながら手紙の真相に迫っていく。

本作の魅力の一つは、ローポリゴンでつくられた世界観だ。PlayStation初期のホラーゲームのような、細部が作りこまれていないからこそのグラフィックは不気味さを感じさせる。ゲームの序盤、主人公が乗ってきた車を降りると霧の中にぼんやりと船が映った港が広がる。解像度が低いがゆえに何が飛び出してくるかわからず、前に進むことがはばかられる。霧で前方があまり見えない波止場や、壁や地面のいたるところが血塗られた魚の加工場。その中に突如として現れるローポリゴンの死体表現が、抽象的であるからこその恐怖感を増長させている。


本作は、全編を通して15分ほどでクリアすることができる。急展開のエンディングや、物語の真相にも注目だ。また操作は、前後左右の移動、左クリックによるドアの開閉やギミックの操作、Fキーによる懐中電灯のオンオフのみと非常に単純だ。暑い夏に手軽に背筋の凍る体験がしてみたい方は、ぜひプレイしてほしい。


本作を手がけた Leon Jannik Bartels氏は過去に、宇宙を舞台にした2Dシューティングゲーム『SPACE TENTACLE ATTACK INCOMING』やヴァイキングの亡霊となって謎を解く2Dパズルゲーム『SKUMRING』などを制作しており、いずれもName your own price形式で公開されている。今までのポップな世界観とは変わり『SOLES’ QUAY』はホラー作品となっているが、醸し出される不気味な雰囲気は作者の幅広い表現力を感じさせる。

『SOLES’ QUAY』はitch.ioにてダウンロード可能だ(ストアリンク)。