“インディーゲーム開発者”が主役の連ドラ「アトムの童」10月からTBSで放送へ。主演・山崎賢人が大資本に立ち向かう

TBSは7月31日、10月期の日曜劇場(毎週日曜よる9時放送)にて「アトムの童(こ)」を放送すると発表した。ゲーム業界を舞台とする連続ドラマだ。

TBSは7月31日、10月期の日曜劇場(毎週日曜よる9時放送)にて「アトムの童(こ)」を放送すると発表した。ゲーム業界を舞台とする連続ドラマであり、若き天才ゲーム開発者が大資本に立ち向かう姿と、周囲の人たちとの関わりによって成長していく物語が描かれるという。


「アトムの童」の舞台となるのは、現代のゲーム業界だ。主人公は、山崎賢人さん演じる安積那由他(あづみ・なゆた)。那由他は、「ジョン・ドゥ」という名前で活動していた天才インディーゲーム開発者で、誰もその素顔を知らないことから、“ゲーム業界のバンクシー”と称されている。しかし、ある事件をきっかけにゲーム開発から離れ、静かに暮らしていた。

その一方で、老舗玩具メーカーのアトムが、那由他を探していた。海外との価格競争などの影響で廃業の危機を迎えていたアトムは、一発逆転の経営再建のために、新業態としてゲーム制作に参入すべく経営の舵を切っていた。しかしアトムは、資金もゲーム制作のノウハウももっていない。そこで、藁にもすがる思いで“ゲーム業界のバンクシー”である那由他とコンタクトを取ろうと奔走するのであった。

本ドラマでは完全オリジナルのストーリーが描かれ、その脚本を担当するのは、「相棒」や「この恋あたためますか」などを手がけた神森万里江氏である。プロデュースは、「義母と娘のブルース」「妻、小学生になる。」などの中井芳彦氏と、「ヤコ、ショウがクセになる。」などの益田千愛氏が担当。演出には岡本伸吾氏・山室大輔氏・大内舞子氏・多胡由章氏が携わる。


「アトムの童」のキャストについては、現時点では山崎賢人さんのみが明らかにされている。山崎さんは、日曜劇場への出演は2017年の「陸王」以来となり、TBS連続ドラマの主演は本作が初めてだという。今回の発表にあたり以下のようにコメントしている。

5年前に日曜劇場「陸王」に参加させていただき、毎週感動を与えることができるすごく熱いドラマの枠だなと感じていました。そんな日曜劇場で主演を務めさせていただけるということで、キャスト・スタッフ一丸となって、全力でおもしろい作品が撮れたらと思っています。子どもから大人まで、みんなが触れてきたゲームというものを通じて、いろいろな世代の方に楽しんでいただけるストーリーになっているかと思います。毎週日曜よる9時が楽しみになるような、家族みんなで見て熱くなれるような最高の作品にしたいと思っていますので、ぜひ楽しみにしていてください!

また、プロデュースを担当する中井芳彦氏も以下のようにコメントを寄せている。

現代版の「国盗り物語」ともいえるゲーム業界の覇権争いと、それに巻き込まれる人たちの喜びや葛藤を秋の日曜劇場で描きたいと思っています。その争いの中心に立ち、大企業という集団を恐れず群れず、たった一人で野望を果たそうと戦う無双の男・那由他(なゆた)に、数々の映画・ドラマで活躍する山﨑賢人さんが自然と重なりました。この役は、絶対に山﨑賢人さんしかいないと思ってオファーさせていただきました。日曜劇場『アトムの童』是非ご期待ください。


今回の発表では、資源を持たない日本が、戦後にその存在を示すことができたのは「ものづくり」があったからであるとし、その文脈のなかでゲーム業界についても言及。任天堂のファミコンやソニーのPlayStationをはじめとし、日本はソフト・ハードともに名機・名作を生むゲーム大国だと指摘している。

そして、今やゲームは全世代が触れたであろうカルチャーとなっているとしたうえで、インディーと呼ばれるゲーム開発者が世界中で同時多発的に現れ、『マインクラフト』など数々の名作が生まれている状況について触れている。主人公の安積那由他は、そんなゲーム業界を舞台に「ものづくり」で世界に挑戦し、さまざまな困難に立ち向かっていくことになるという。

日曜劇場「アトムの童」は今年10月スタート。毎週日曜よる9時から9時54分にかけて、TBS系列にて放送される。



※ The English version of this article is available here

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

Articles: 6789