Re-Logicによる大人気サンドボックスゲーム『テラリア』。年内に実施が予定されている本作の「最後の」アップデートであるバージョン1.4.4「Labor of Love」にて、装備のロードアウト(プリセット)機能が実装予定であることが判明した。プログラマー兼リードデベロッパーのYorai Omer氏が自身のTwitterにて発表している。
『テラリア』では装備と武器、アクセサリによるシナジー効果が多い。特にゲーム終盤では近接武器の場合はこの装備、遠距離武器の場合はこの装備、召喚武器の場合はこの装備……と使いたい武器に応じて細かく装備を変更する必要があった。これは戦闘用に限らず、釣りをする時や建築をする時でもそれに適したアクセサリや装備が存在する。これをいちいち切り替えるのはプレイヤーとしてはなかなかの手間で、また着替える用の装備を持ち歩かなければいけないのでインベントリスペースも悩みの種であった。
Omer氏が公開した動画では、明らかに戦闘用と思しきVortex装備のキャラクターが、海岸に到達した瞬間に釣り用装備に着替えている。特に画面上でなにか操作したようには見えないので、おそらくロードアウト切り替え用のショートカットキーが存在するのだろう。動画の後半ではインベントリ画面を開いており、装備欄の右側にロードアウト切り替えボタンがあるのが見て取れる。3つのロードアウトをクリックで切り替えているが、3つ以上に増やせるのかどうかは現時点では不明だ。
今回の動画で特に注目したいのは、インベントリに予備の装備が存在していないということだ。ロードアウトを切り替えると自動でインベントリから指定した装備に着替えるのではなく、もともとロードアウトに装備が収納されており、どれを有効にするのか選択する形式ということだ。装備を持ち歩かなければ着替えられなかった今までに比べて、格段にインベントリスペースの節約となる。
『テラリア』ではインベントリスペースを節約するためにVanityスロット(装備の効果は発揮されず、見た目のみを変更するスロット)に予備の装備を入れておくというテクニックがよく使われる。これは便利ながらもキャラクターの見た目が予備の装備のものに固定されてしまうという問題があり、QoLと引き換えにゲームの着せ替え要素を楽しめなくなってしまっていた。今回のロードアウト機能が実装されればこのような小細工も必要なくなり、インベントリを広く使いつつもオシャレな見た目を維持することができそうだ。
もはや何度目かもわからない『テラリア』の自称最後のアップデートであるバージョン1.4.4「Labor of Love」。ほかにもバランス調整や新コンテンツが数多く発表されており、メジャーパッチと言って差し支えないだろう。実装日はまだ発表されていないが2022年内が予定されているとのことで、今年もまた『テラリア』へと帰ることになりそうだ。