「PlayStation VR2」では、 ヘッドセットを装着したまま周囲を見ることが可能。VR非対応ゲームを遊ぶモードなど、一部新機能が公開

ソニー・インタラクティブエンタテインメントは7月26日、PlayStation 5向け次世代バーチャルリアリティシステムである「PlayStation VR2」に用意される機能の一部を公開した。

ソニー・インタラクティブエンタテインメントは7月26日、PlayStation 5向け次世代バーチャルリアリティシステムである「PlayStation VR2」(以下、PS VR2)に用意される機能の一部を公開した。

PS VR2は、PS5向けに開発中のVRシステムだ。初代PS VRの4倍以上の解像度をもつ2つの2000×2040の有機ELディスプレイを搭載し、4Kハイダイナミックレンジの映像と最大120fpsの描画を実現する。視野角は約110度とのこと。またインサイド・アウト・トラッキングを採用し、ヘッドセットに内蔵された4つのカメラでプレイヤーとコントローラーをトラッキングするため、本体以外のカメラは不要。ケーブル1本を接続するだけで利用可能だ。

コントローラーには、PS5のDualSenseと同じハプティックフィードバックやアダプティブトリガーを搭載する、PS VR2 Senseコントローラーが用意。ボタンを押さなくても触れるだけで指を認識できるフィンガータッチ機能などが搭載されているという。このほかヘッドセット側には、視線トラッキングにてユーザーの視線の動きを検出する機能も用意される。


今回の発表では、初代PS VRにはなかった新機能として「シースルービュー」が搭載されることが明らかになった。ヘッドセットを装着したまま、ヘッドセットの正面に搭載されたカメラを通じて、自分の周囲の環境を見ることができる機能だ。ファンクションボタンの押し込み、またはPS5のコントロールセンターに新しく追加される、PS VR2の各種設定にアクセスできる専用のカード内メニューを選択することで、周囲の映像とPS VR2のプレイ画面との切り替えをおこなうことができるそうだ。なお、シースルービューの映像の録画はできない。

また、ヘッドセットに埋め込まれたカメラとPS VR2 Senseコントローラーを使って、PS VR2のプレイエリアをカスタマイズする機能についても明らかに。プレイエリアとは、安全にゲームをプレイできる範囲のこと。カメラで部屋をスキャンし、PS VR2 Senseコントローラーを使い、プレイスタイルや部屋の環境に応じてプレイエリアの拡大・調整をおこなえるという。

そしてゲームプレイ中に設定したプレイエリアの境界線に近づくと、ヘッドセットの画面にプレイエリアの境界線が表示され、プレイヤーに注意を促す。なお、プレイエリアはいつでも設定を変更でき、また保存も可能とのこと。


PS VR2では、「VRモード」と「シネマティックモード」を使い分けられるという。VRモードでは、VRゲームコンテンツを360度の視界で楽しめる。コンテンツは、4000×2040/HDRビデオフォーマット(片目あたり2000×2040の解像度)、90/120Hzのフレームレートで表示される。

一方のシネマティックモードは、仮想空間のなかに巨大な画面を表示させて利用するモード。VR対応をしていない通常のゲームおよびメディアコンテンツを楽しむ際や、PS5のシステム設定やUIを確認する際に使うことになる。こちらは1920×1080/HDR、24/60Hzまた120Hzにて表示される。

このほか、PS5用のHDカメラ(別売り)をPS5本体に接続することで、PS VR2をプレイ中の姿を録画・配信できる機能についても紹介された。実況配信などをおこなう人にとっては面白い機能といえそうだ。

PS VR2向けゲームとしては、『Horizon Call of the Mountain』や『Among Us VR』などが発表されているほか、『バイオハザード ヴィレッジ』や『No Man’s Sky』なども対応予定となっている。PS VR2向けゲームの開発者には、近日配信予定の最新システムソフトウェアによって、今回発表された各機能にアクセスできるようになるとのこと。

PS VR2の発売時期や価格は未定である。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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