高評価入国審査官シム『Papers, Please』iOS/Android版が8月5日に配信へ。書類審査業務がタッチ操作に最適化

Lucas Pope氏は7月24日、入国審査官シミュレーションゲーム『Papers, Please』のiOS/Android版を、8月5日に配信すると発表した。今回はスマホでもプレイできる模様。

インディー開発者のLucas Pope氏は7月24日、入国審査官シミュレーションゲーム『Papers, Please』のiOS/Android版を、8月5日に配信すると発表した。

『Papers, Please』は、架空の共産主義国アルストツカにて、入国審査官として働くシミュレーションゲームだ。プレイヤーの仕事場である国境検問所には、入国希望者が次々にやってくる。彼らからパスポートと必要な書類の提出を受け、精査したのち、入国の許可あるいは不許可のスタンプを押すのだ。たとえば、書類の有効期限が切れていたり、複数の書類で情報が一致しなかったり、そもそも必要な書類を所持していなかったりする人物は、入国させるわけにはいかない。

プレイヤーには、審査をおこなった人数に応じて毎日給料が支払われる。日々生活するために、その給料から家賃や食費、暖房費などを賄うのだ。また、主人公は家族を養わなければならない。たとえば妻や息子が病気になれば、薬を買ってやらなければ死んでしまう。とはいえ薄給であり、貯蓄もない状況であれば、誰を生かすのかといった選択が求められるだろう。

より多く稼ぐには、より多くの審査をこなすほかないが、急ぐあまりに書類の不備などを見逃してしまうと、当局から罰金を科されてしまう。一方で、入国希望者のなかにはワケありの者もおり、彼らの事情を聞き、罰金覚悟で入国させるかどうかはプレイヤー次第となる。

*PC版のトレイラー

本作は2013年にPC向けに配信され、2017年には海外PS Vita版も発売。Steamでは約4万7000件のユーザーレビューが投稿され、その97%が好評とする「圧倒的に好評」を獲得している。また、2014年のGame Developers Choice AwardsではInnovation AwardとBest Downloadable Gameを受賞し、さらにIndependent Games Festival Awardsでは大賞にあたるSeumas McNally Grand Prizeを含め3部門で受賞した。

このように非常に高い評価を受けた本作が、モバイル向けに移植されることとなる。かつてiPad向けに配信されたことがあったが、今回はスマホでもプレイできる模様。ゲーム内容はPC版と同じで、スマホ・タブレット向けのタッチ操作に最適化されているとのこと。縦画面でプレイするように、ゲーム画面のレイアウトもアレンジされているようだ。

『Papers, Please』のiOS/Android版は8月5日に配信予定。PC版は日本語表示に対応しているため、おそらくモバイル版も日本語で楽しめるものと思われる。

ちなみに、開発者のLucas Pope氏は今回の発表に合わせて、「コンソール版は2031年のリリースに向けて順調だ」とも述べている。おそらく、PC版からモバイル版配信までに9年かかったため、コンソール版はさらに9年かかるというジョークだと思われる。実際にコンソール版の開発をおこなっているのかどうかは不明である。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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