デベロッパーのKeen Software Houseは7月14日、Steamにて販売中の『Medieval Engineers』向けのアップデートを配信した。実は、同スタジオとしては本作の開発を終了しているが、なんとコミュニティが開発を引き継いでいる。今回、その最初のアップデートが提供された。
本作は、中世をモチーフにしたサンドボックスゲームだ。オンラインマルチプレイにも対応する。本作には、5〜15世紀当時に存在した技術のみが用意され、プレイヤーは建築や建造物のメンテナンスなどをおこなう。城や要塞、そして都市をも構築することが可能だ。また、本作にはサバイバルモードも用意されており、建築・技術スキルを駆使しながら生き抜くことを目指す。
『Medieval Engineers』は、2015年にSteamにて早期アクセス配信が開始され、2020年に正式リリース。それからちょうど2年が経った今年3月に、開発元Keen Software Houseは本作の開発終了を発表した。理由は、同スタジオの看板タイトルである『Space Engineers』に注力するためと説明された。
一方で、本作のコミュニティの一部には、開発終了は時期尚早だと感じている人もいた模様。そこで同スタジオはコミュニティと議論し、彼らの本作への情熱と、将来に対するビジョンを確認。そして、本作のソースコードを提供するに至った。つまり本作の今後の開発を、コミュニティに託す決断をおこなったのだ。もっとも、同スタジオは開発のサポートはおこなうとしている。
コミュニティが手を加えたバージョンは「Community Edition」と呼ばれている。コミュニティによる開発は、バグ修正や安定性の向上、UIやQoLの改善などの提供が中心になるという。Modへのサポートの拡充も目指しているそうだ。本作のゲームプレイを大きく変えるようなアップデートは計画されていないが、将来的に何らかの新要素を追加する可能性については、否定しないとされている。
そして今回、新たな開発体制での最初のアップデートが配信された。多数のバグが修正されたほか、サーバーオプションやインベントリに関する改善、Mod対応の拡充が実施されている。詳細はパッチノートを確認してほしい。
『Medieval Engineers』は、PC(Steam)向けに配信中。「Community Edition」は、Steamのライブラリから本作のプロパティにアクセスし、ベータタブから選択してダウンロードすればプレイ可能だ。