とあるゲーム開発者が、「スープシェーダー」なるものを作り出す。むせ返るような熱々ラーメンを美味しく表現

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とある3DCGラーメンの映像がTwitterで注目を集めている。このシズル感たっぷりの温かいラーメンそのものに加え、このために作ったという「Soup Shader」も話題となっている。「スープシェーダー」という言葉の響きと、上下に移動するスープのユニークさが相まって、7月9日に投稿されたツイートの映像は既に100万回再生を記録している。

このラーメンはどのような経緯で産まれたのだろうか。ラーメン動画の作者は“Harry”ことHarry Alisavakis氏である。ゲーム開発スタジオJumpshipで、テクニカルアーティストを務めている人物だ。Jumpshipは、SFアクションADV『Somerville』をSteamにてリリース予定である。そんなHarry 氏 はTwitterで“#TechnicallyAChallenge“のハッシュタグを主催している。アンケートでテーマを設定し、テーマに沿ったCGアート作品を広く募集。ハッシュタグをつけて互いに共有するイベントを定期的に開催している。今回のテーマは「食べ物」ということで、主催のHarry氏が投稿したのが、このラーメンなのである。Blenderでモデリングをし、Unityを用いることで、プルプルのラーメンを表現したようだ。

今回の反響を受けて、Harry氏はラーメンのメイキングを公開。ベースとなっているのは自作のセルルック(手描きアニメ風)シェーダー。これによって、3Dモデルに手描き風タッチの線や塗りが現れる。麺・具材・どんぶりもそれぞれ個別にモデリングされている。肝心のSoup Shaderには、自作の液体用シェーダーをアレンジしたものが使われているようだ。スープの深さに応じて深いところは暗く表現し、浅いところや具材に接する部分は明るく透明に変化するなど、手の込んだ仕組みになっている。さらに全体を手描きアニメっぽく見せるために、立ちのぼる湯気やスープのゆらぎといったのアニメーションはあえて低いフレームレートに設定してあるとのこと。「手描き風のおいしそうなラーメン」を作るための、VFXアーティストらしいこだわりが随所に散りばめられている。

Harry氏はこのラーメンについて、「美味しそうな料理が出てくるアニメを参考にした」と語っている。Soup Shaderは現在ツールとしての配布する予定はないものの、シェーダーの作り方についての質問は随時受け付けているとのこと。自身のブログでもさまざまなシェーダーやエフェクトを公開している。興味があれば、一度見てみてはいかがだろうか。



※ The English version of this article is available here

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