BlizzardのMOBA『Heroes of the Storm』新規コンテンツの開発が終了。今後は必要なサポートのみを提供へ

 

Blizzard Entertainmentは7月8日、PC向けに提供・運営中のMOBA『Heroes of the Storm』について、新規販売コンテンツを追加する計画は、現在存在しないことを明らかにした。今後は必要なサポートのみを提供するとしており、本作の開発は事実上終了となる。

『Heroes of the Storm』は、PC向けに基本プレイ無料にて提供中のMOBA(Massive Online Battle Arena)作品だ。5対5のチーム戦にて、プレイヤーはヒーローを操作して敵チームと戦いながら、相手の拠点を攻め落とすことを目指す。同ジャンルのゲームのなかでは、比較的シンプルなルールを採用。また、『オーバーウォッチ』や『Diablo』『Warcraft』『StarCraft』といったBlizzard作品のキャラクターたちが、ヒーローとして登場することも特徴となっている。

今回の発表にてBlizzardは、今年でローンチから7周年を迎える本作について、今後は『StarCraft』や『StarCraft II』といった長期運営されているタイトルと同様のサポートを提供するとした。具体的には、Rankedモードのシーズンや、ヒーローのローテーションは引き続きおこなわれ、ゲーム内ショップも利用可能。ただし先述したように、新たな販売コンテンツが追加されることはない。

また、今後配信するパッチについては、クライアントのメンテナンスやバグ修正が中心となる。バランス調整については、必要だと判断した場合にのみおこなうそうだ。すなわち、本作は引き続きプレイ可能であるが、最低限のサポートのみが提供される格好となる。


本作においては、2018年末に開発規模を縮小することが発表されていた。当時Blizzardでは、運営中および開発中のタイトルが数多く存在し、スタッフのやりくりが求められた。そこで本作のスタッフが、別のプロジェクトへと移されることとなった。また同時に、公式eスポーツ大会の終了も明らかにされている。それ以降も、新規コンテンツの追加やバランス調整などは実施されたが、配信頻度は低下。そして今回の発表へと至った。

Heroes of the Storm』は、PC(Battle.net)向けに基本プレイ無料にて配信中だ。