ポータブル・ゲーミングPC「GPD WIN Max 2」クラウドファンディングキャンペーン開始。価格は約13万5000円から、『エルデンリング』も動く

 

中国・深センに拠点を置くShenzhen GPD Technology(以下、GPD社)は7月7日、ポータブル・ゲーミングPC「GPD WIN Max 2」のクラウドファンディングキャンペーンをIndiegogoにて開始した。価格は、プランにより13万5630円からとなっている。

GPD社は、数多くのUMPC(超小型ノートPC)を手がけてきたメーカー。GPD WIN Max 2は、そのなかでもゲームコントローラーを搭載しゲーム用途に特化したGPD WINシリーズの新製品だ。前モデルのGPD WIN Maxは2020年に発売されており、GPD WIN Max 2ではスペックを新たにし、また筐体デザインもアップデートされている。


GPD WIN Max 2は、クラムシェル型のノートPC。前モデルからの大きな違いのひとつとしては、ディスプレイが8インチから10.1インチに大型化されたことが挙げられる。ベゼルレス化により実現したようだ。本体サイズは227x160x23mmで、重量は1005g。前モデルよりやや薄くなったが、縦横それぞれ約2cm大きくなり、また200gほど重くなっている。主なスペックは以下のとおりだ。なお、搭載CPUが異なる2種類のモデルが用意されている。

  • OS:Windows 11 Home 64bit
  • CPU:Intel Core i7-1260P/AMD Ryzen 7 6800U
  • 統合GPU:Intel Iris Xe Graphics/AMD Radeon 680M
  • メモリ:16GB/32GB LPDDR5
  • ストレージ:1TB/2TB M.2 Type2280 SSD
  • ディスプレイ:10.1インチIPS液晶 1920×1200 10点タッチ対応
  • 無線:Wi-Fi 6・Bluetooth 5.2・4G LTE(オプション)
  • インターフェース:Thunderbolt 4/USB4 x1・USB Type-C 3.2 Gen 2 x1・USB Type-A 3.2 Gen 2 x3・HDMI 2.1 x1・MicroSDスロット・SDスロット・3.5mmヘッドフォン/マイク端子
  • バッテリー:67Wh
  • 外形寸法:227x160x23mm
  • 重量:1005g

キーボード部分の奥に、タッチパッドやゲームコントローラーを搭載するスタイルは、前モデルから変わらない。一方で、キーマッピング可能な背面ボタンが2つ追加され、トリガーはアナログ式に変更された。またアナログスティックは、操作検知に物理的な接触を伴わないホール素子を使ったセンサーが採用。いわゆるドリフトへの対策とのこと。このほか、振動機能やジャイロ機能にも対応している。

前モデルとの違いというと、ゲームコントローラー部分を“隠す”仕組みも新たに取り入れられている。アナログスティックや各種ボタンが配置されたタッチパッドの左右のエリアは、2枚のプレートで蓋をすることができるのだ。ゲーミングPCとしての最大の特徴を隠すことで、ビジネスシーンでも使いやすいとアピールされている。なお、プレートは磁力により固定され、ゲームプレイ時には後部の専用スロットにしまっておける。


気になるゲームプレイでのパフォーマンスとしては、AMD Ryzen 7 6800U/Radeon 680Mの場合、ここ2年のうちに発売されたAAAタイトルがおおよそ45〜60fpsで動作するとされている。またGPUは、AMDのFSR 2.0およびRSR 2.0をサポートしており、パフォーマンスを引き出すことに寄与するそうだ。

具体的なタイトルでのパフォーマンスとしては、たとえば『エルデンリング』は中設定で34fps、『ゴッド・オブ・ウォー』は低設定(FSR)で45fps、『Forza Horizon 5』は高設定で54fps、『ファークライ6』は低設定で42fps、『Halo Infinite』は低設定で52fps、『VALORANT』はカスタム設定にて116fpsとのこと。解像度はいずれも1920×1200である。

GPD WIN Max 2のIngiegogoでのクラウドファンディングキャンペーンは、本日より30日間にわたって実施される。価格は、Intel Core i7-1260Pモデル(1TB/16GB)が13万5630円、AMD Ryzen 7 6800Uモデルは1TB/32GBの場合16万2826円、2TB/32GBでは17万6337円。一般発売時の想定価格より割引されている。出荷時期は今年9月とのこと。

本稿執筆時点で、すでに初期目標金額を大きく超える出資金が集まっているため、製品化は決定している。出荷までには、いわゆる技適も取得するとのこと。製品の詳細はキャンペーンページを確認してほしい。