『ゼノブレイド3』には「名を冠する者たち~Finale」なる曲が収録される。フィナーレが何を意味するか気になるひとたち


任天堂とモノリスソフトは7月5日、新BGMとして「名を冠する者たち~Finale」を公開した。曲名に入った意味深なワードは、さっそくTwitterにてトレンド入りしており、ファンたちとしても気になっているようである。


『ゼノブレイド3』は、モノリスソフトが手がける『ゼノブレイド』シリーズの最新作だ。舞台となるのは、ケヴェスとアグヌスという敵対する2つの国家からなる世界アイオニオン。ケヴェスは高度に発達した機械技術を有する国家であり、一方のアグヌスは魔法のような技術であるエーテルの扱いに長けた国家。本作では「命」をテーマに、それぞれの軍隊に所属する6人の兵士たちが織りなす物語が描かれるという。

「名を冠する者たち」なるBGMは、『ゼノブレイド』シリーズにおける人気曲。『ゼノブレイド』では「名を冠する者たち」、『ゼノブレイド2』では「さらに名を冠する者たち」として登場。両曲ともに平松建治氏が作曲を担当している。「名を冠する者たち」はストーリー上での使用を含めて、強敵と対峙する際にかかるBGMで、ギターを使った演奏や疾走感のあるメロディラインが戦闘を盛り上げるとして、高い人気を誇る。


『ゼノブレイド3』では、ギターと疾走感はそのままに、同作の象徴である笛をまじえて演奏される。ユニークモンスターとの戦闘で流れるようだ。曲はまず公開されたサウンドを聞いていただくとして、気になるのは「Finale」という文言だ。Finaleとはイタリア語で「最後」を意味する言葉。音楽や演劇においては終章や終幕といった意味で使われることが多い。

『ゼノブレイド3』では、すでに『ゼノブレイド1』と『ゼノブレイド2』とのつながりを示唆する要素が数多く公開されている。種族やエリア、文化など設定面のほか、キャッチコピーとしても“『ゼノブレイド』と『ゼノブレイド2 』、2つの世界の未来をつなぐ物語”が掲げられている。内容としても、シリーズ集大成的な側面あり。どことなく、完結作のにおいがしているのだ。


そこに「名を冠する者たち~Finale」が公開されたわけである。フィナーレが何を意味するかは、任天堂とモノリスソフトのみぞ知るところだろう。「名を冠する者たち」シリーズが終幕するだけかもしれない。とはいえ、任天堂とモノリスソフトから、直接「終幕」なる言葉を突きつけられれば、その裏を考えてしまうというのが正直なところだろう。なおモノリスソフトの過去作『ゼノサーガ』シリーズは、エピソード3で完結していた。

とはいえ、推測するには時期尚早。まずは「名を冠する者たち~Finale」を聞いて、ゲームプレイを想像するといいだろう。同曲を作曲していると予想される平松建治氏は、『ゼノブレイド3』では「命を背負って」「Keves Battle」といった曲も手がけているので、気になる方は要チェックである。

『ゼノブレイド3』は、7月29日にNintendo Switch向けに発売予定だ。



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